”勝てるF1エンジン”開発を…レッドブル、コンバージェント・サイエンス社と提携
レッドブル・パワートレインズ(RBPT)は2月21日(火)、米コンバージェント・サイエンス社との提携を発表した。同社の「コンバージCFDソフトウェア」を用いて2026年型F1パワーユニット(PU)の設計・開発を進めていく。
ホンダのF1撤退を経て2021年に設立されたRBPTは現在、100%持続可能な燃料が導入され、ERSの出力が3倍に引き上げられる2026年のF1に向けてPU開発を進めている。
本パートナーシップに基づき、計算流体力学(CFD)市場をリードするコンバージェント・サイエンスは、RBPTエンジンの燃焼システム設計を支援し、燃料噴霧および燃焼室パラメータの最適化に取り組む。
「コンバージ」は世界中のエンジンメーカーやF1チームだけでなく、電気自動車システム、ロータリーマシン、再生可能エネルギーインフラなど、さまざまな業界のメーカーで採用されているCFDソフトだ。
RBPTは「コンバージ」が持つ詳細な燃焼モデルをICE設計におけるパフォーマンス予測に活用する。
また、さまざまな構成のシミュレーションを迅速に完了できるため、エンジニアは設計オプションを素早く評価する事が可能となる。
レッドブル・レーシングのチーム代表兼CEOのクリスチャン・ホーナーは「我々は競争力あるパワーユニットを世に送り出すために人材と設備への投資を続けているが、その目標を達成するためには、あらゆる分野で最高のツールが必要だ」と語る。
「コンバージCFDは間違いなくそのニーズに応え、レースに勝てるICEを作る手助けをしてくれることだろう。その非常に詳細な燃焼モデルによって、燃焼中のシリンダー内部を可視化し、シミュレーションすることが可能となる」