アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルの代役としてF1バーレーンGPに参加したニコ・ヒュルケンベルグ、2022年3月20日
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

シューマッハ後任が噂されるヒュルケンベルグ、2023年F1復帰を視野にトレーニングを強化

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アストンマーチンF1チームのリザーブドライバーを務めるニコ・ヒュルケンベルグは2023年のF1復帰のチャンスを掴むべく、トレーニングを強化している事を明らかにした。

35歳のドイツ人ドライバーはミック・シューマッハの後任として来季ハースF1の有力候補に名前が挙げられている。

コンテンツ・クリエーターのリシー・マッキントッシュとのインタビューの中でヒュルケンベルグは次のように述べ、フィジカルを現役レベルにまで引き上げるためにトレーニングを強化していると説明した。

「もちろん、僕はサードドライバーだけど、それはあくまでも緊急の事態が生じた場合に備えるためで、トレーニングのレベルとしてはキャリアの初期や現役当時と比べて少し低くなっているかもしれない」

「でも、もしかしたら来シーズンに向けてチャンスがあるかもしれないし、最近はトレーニングの水準を徐々に上げてきているんだ」

シューマッハはチームオーナーのジーン・ハースやギュンター・シュタイナー代表を納得させられるような成績を残せておらず来季のシートは未定のままで、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)放出の可能性も取り沙汰されている。

F1での2年目を迎え、僚友ケビン・マグヌッセンに迫る走りを披露する機会が増えてきているのは確かだが、ミスが多いのは否めない。

シューマッハは先日のF1日本GPのフリー走行終了後にダンロップコーナーでクラッシュ。ハースは今季3度目のシャシー交換によってまたも計画外の出費を余儀なくされた。

2021年こそシューマッハとニキータ・マゼピンという2人の新人を起用したものの、ハースは元よりコストパフォーマンスに優れるベテランドライバーを好む傾向があるチームで、ヒュルケンベルグの起用を真剣に検討しているとしても不思議ではない。

リザーブドライバーとしてF1との関係を繋いでいるヒュルケンベルグが最後にフル参戦したのは3年前の2019年だが、その後、コロナ陽性となったドライバーの後任として5回に渡ってステアリングを握っている。