元F1ドライバーのマーク・ウェバー、母国オーストラリアで殿堂入りの栄誉
モーターレーシングへの長年の貢献が認められ、元F1ドライバーのマーク・ウェバーが「スポーツ・オーストラリア殿堂」に選出された事が10月13日(木)の夜に発表された。
46歳のオーストラリア人ドライバーはパラリンピック運動のパイオニアであるジョージ・ベッドブルック卿やソフトボール五輪4大会連続メダリストのターニャ・ハーディングら8名と共に、新たに殿堂入りを果たした。
ウェバーは2002年から2013年にかけてミナルディ、ジャガー、ウィリアムズ、レッドブルに所属し、計12シーズンに渡って215戦を戦い、9度の優勝を飾った。
キャリア初期はクルマの性能も低く下位を争う事が多かったものの、2009年のF1ドイツGPでアラン・ジョーンズ以来、28年ぶりのオーストラリア人F1ウィナーに輝き、セバスチャン・ベッテルとのタイトル争いを経て2013年末にF1を去った。
F1引退後の2014年にポルシェからスポーツカーレースに転向すると、ティモ・ベルンハルト、ブレンドン・ハートレーと組み2015年のFIA世界耐久選手権を勝ち取った。
2016年末限りでプロドライバーとしてのキャリアに終止符を打つと、2017年にオーストラリア勲章(オフィサー)を授与され、2018年にはオーストラリア・モータースポーツ殿堂、2019年にはFIA殿堂入りを果たした。
バイクディーラーとガソリンスタンドを経営していた父親の影響もあり、幼少期はバイクに熱中していた。ただ家族が心配したため、2輪から4輪に乗り換え、13歳からカート競技にのめり込んでいった。
引退後は後進の育成にも取り組んでおり、妻と起業家ジェイソン・アレンと共に設立したJAMスポーツマネジメントを通して現在、オスカー・ピアストリのマネジメントを担当している。