FP1に向けてヘルメットを被るバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、2022年7月8日F1オーストリアGP
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

2022 F1オーストリア PU投入状況:ボッタスとアロンソ、規定上限で降格ペナ…6台が交換

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国際自動車連盟(FIA)のF1テクニカル・デリゲートによる発表を元に、2022年F1第11戦オーストリアGPにおける各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

前戦イギリスに続き、レッドブル・リンクでもフェラーリPU勢の多くがコンポーネントを交換した。

バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は今季4基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H/K、そして3基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)を開封。年間上限基数に達したため、ペナルティにより最後尾スタートとなる事が確定した。

また決勝を前にしては、追加で5基目のターボとMGU-Hを開封した。

フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は土曜のスプリントで電気系統と思われるトラブルに見舞われ出走できず最後尾に転落した事を受け、日曜の本戦を前に今季5基目のICE、ターボ、MGU-H、そして4基目のES(バッテリー)の封を切った。

降格ペナルティの対象だが、ボッタスがセットアップ変更とリアウイング交換によるパルクフェルメ規定違反となったため、グリッドは19番手のままで影響はない。今後のレースに向けて、ストック用のパワーユニットを確保する狙いがあるものと思われる。

なおオーストリアGPではスプリントフォーマットが適用される。ペナルティはスプリントではなく決勝のグリッドに対して適用される。

レッドブル・リンクはオーバーテイクが容易なコースの一つで、PU交換罰則を消化するには適している。なお、シルバーストンで大クラッシュに巻き込まれたチームメイトの周冠宇は2基目のCEに換装した。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)は2基目のES(バッテリー)を、ミック・シューマッハ(ハース)は5基目のエキゾーストをそれぞれ開封した。

またメルセデスPU勢としては、ランド・ノリス(マクラーレン)が3基目のICE、ターボ、MGU-H/K、エキゾーストを搭載した。

V6ハイブリッド・ターボ導入9年目の今年はICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、そしてエキゾースト・システムは年間8セットまでに使用が制限されている。

F1オーストリアGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス G.ラッセルRUS 2 2 2 2 1 1 3
L.ハミルトンHAM 2 2 2 2 1 1 3
レッドブル・RBPT M.フェルスタッペンVER 2 2 2 2 1 1 3
S.ペレスPER 2 2 2 2 2 2 4
フェラーリ C.ルクレールLEC 4 4 4 4 3 3 6
C.サインツSAI 3 3 3 3 2 2 4
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 2 2 2 2 1 1 2
L.ノリスNOR 3 3 3 3 1 1 3
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 5 5 5 4 4 4 4
E.オコンOCN 3 3 3 3 2 2 3
アルファタウリ・RBPT P.ガスリーGAS 3 3 3 3 2 2 5
角田裕毅TSU 4 4 4 4 3 3 5
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 2 2 2 2 2 2 2
S.ベッテルVET 2 2 2 3 2 2 2
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 2 2 2 2 2 2 2
N.ラティフィLAT 2 2 2 2 2 2 2
アルファロメオ・フェラーリ V.ボッタスBOT 4 5 5 4 3 3 5
周冠宇ZHO 3 3 3 3 2 2 4
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 3 3 3 3 2 2 4
M.シューマッハMSC 3 3 3 3 2 2 5

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