レッドブル・ホンダのレーシングスーツを着用したユーリ・ビップス、2021年12月14日F1アブダビテストにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル、F1リザーブのユーリ・ビップスを即時停職処分に…人種差別発言疑惑を受け

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レッドブル・レーシングは6月22日(水)、FIA-F2選手権に参戦するジュニアドライバーのユーリ・ビップスを即時の停職処分としたと発表した。

ピップスは前日の夜、Twitchでのコール・オブ・デューティのストリーミングで黒人蔑視の差別用語(英語)を口にした疑いがある。これを受けてレッドブルF1チームは、調査が終わるまでピップスを停職とした。

レッドブル・ホンダのレーシングスーツを着用したユーリ・ビップスCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダのレーシングスーツを着用するユーリ・ビップス

チームは声明の中で「ジュニアドライバーのユーリ・ビップスに関してレッドブル・レーシングは、一件の完全な調査結果が出るまで、チームのあらゆる活動に関して即時の停職とした」と語った。

「我々は組織として、人種差別的な言動に対するゼロトレランス方針(軽微な規律違反であれ厳重に対処することで、より重大な違反を未然に防ごうとする方式)を掲げており、如何なる種類の虐待も許さない立場だ」

21歳のエストニア人ドライバーはInstagramを通して全面的な謝罪を表明しており、疑惑が事実である事を物語っている。

「本日未明、ゲームのライブ配信中に使用した不快な発言について、全面的に謝罪したい」

「この言葉は全く容認できないものであり、僕の価値観や行動原理を表すものではない。自らの行動について深く反省している。調査に全面的に協力したい」

ピップスは2018年末にレッドブルの育成傘下に加わり、今年は昨年に引き続き、レッドブル・レーシング及びスクーデリア・アルファタウリの公式リザーブ・ドライバーを務めている。

2022年シーズンのF1では年に最低2回、若手をフリー走行で起用しなければならず、先月のスペインGPではセルジオ・ペレスに代わってFP1でRB18のステアリングを握った。

なお一件に関して現時点ではF2での所属チーム、ハイテックからの声明はなく、7月頭のシルバーストン・サーキットでの出走や解雇を含め、ピップスにどのような処分が下されるのかは分かっていない。