ハミルトン、ピアス着用のまま猶予切れのF1モナコに登場…FIA、ジュエリー取締を更に延期
F1モナコGPではジュエリー着用禁止ルールの取締強化が予定されているが、現地入りしたルイス・ハミルトン(メルセデス)は依然としてピアスを付け続けている。違反すればルールに則って罰則が科される可能性があるが、少なくとも今週末に制裁が科される事はない。
国際自動車連盟(FIA)はマイアミGPの週末に、各イベント開幕前までにF1チームに対して提出を義務付けている車検宣言書に2つの項目を追加した。国際スポーツ規約で定められている宝飾品類および下着の着用に関するルール順守確認のための項目だ。
ニールス・ヴィティヒ体制の下で突如始まった規制強化に対してハミルトンは、すぐに取り外せないピアスがある等として反発。FIAは2レースの猶予期間を与えたが、これは先週末のスペインGPで失効した。ただ、ハミルトンは取り外す気はないとして、依然としてFIAの取り組みに批判的だ。
本来であればモナコGPで取り締まりが強化される予定であったが、一件に関するFIAメディカルスタッフとの話し合いが今後も継続される事となり、6月末のカナダGPまで猶予期間が延長された。
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— Mercedes-AMG PETRONAS F1 Team (@MercedesAMGF1) May 26, 2022
これらのルールはドライバーの安全性確保を目的としたもので、15年以上前から存在している古いものだが、これまでは目立った取り締まりは行われてこなかった。
FIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、レギュレーションを尊重すべきとするレースディレクターの立場を全面的に支持しているが、同時にドライバーの個人的、宗教的要望に個別対応する意向があるとも伝えられている。