角田裕毅「予選Q3とポイント獲得が目標」2回目のF1モナコGPへ
スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が2022年FIA-F1世界選手権第7戦モナコGPに先立ち、苦しい週末の中で1点をもぎ取った前戦スペインGPを振り返りつつ、自身2度目の挑戦となるモンテカルロでの週末に向けて抱負を語った。
モナコ初挑戦となった昨年は、計量ブリッジに呼ばれてしまった事もあり予選では1000分の18秒及ばず悔しいQ1敗退を喫した。
モナコは予選順位が決定的に重要であるため、チームは決勝でスタートにハードタイヤをチョイスする賭けに出た。
だがそれが裏目に出たか。1周目に2台に交わされた事が大きく響き、2台がレースを完走できずに終わったものの、スタートポジションと変わらぬ16位完走で週末を終えた。
目標は予選Q3とポイント獲得
角田裕毅
モナコGPに向けて
スペインGPは厳しい週末になりました。クルマが思うように機能せず、ペースも十分ではありませんでした。予選ではクルマから最大限のパフォーマンスを引き出せたと思いますが、それでも十分ではありませんでした。
レースに関しては暑く長い戦いとなりましたが、最終的に1ポイントを獲得できた事には本当に満足しています。ただ望んでいるのはもっと上位なので、モナコではもっと良い時間が過ごせればと思っています。
僕にとって初めてのモナコGPとなった去年は本当に大変で、理想的な週末ではありませんでした。Q1から抜け出せず、スタートと同じ16位でフィニッシュする結果でした。
2回目の挑戦となる今回は、セッションを通してスピードを上げていく上で昨年の経験がありますし、Q3進出とポイント獲得を目標に、集中力を切らさず取り組んでいきたいと思います。
ここは本当にユニークなコースで、ミスによる代償が他のコースより遥かに大きいため、ミスによって走行時間を失う事は許されません。ですが、他の週末と比べてアプローチを大幅に変えるつもりはありません。
実際、今年は他のレースと同じように金曜から日曜にかけてセッションが行われるモナコとしては新しいフォーマットで開催されるので、集中力や勢いが維持しやすいと思います。
ここでは予選とグリッドポジションが重要なので、1ラップ・パフォーマンスに集中的に取り組む必要があります。
モナコは伝統ある素晴らしいサーキットの一つで、他とは比べようがありません。例えレース展開が他の近代的なコースでのそれと比べて大きく異なって見えたとしても決して退屈ではありません。オーバーテイクは難しいですが、全般的には本当にエキサイティングなイベントだと思います。
カレンダー最短、全長3340mのモンテカルロ市街地コースは世界屈指の難コースだ。マシンが年々大型化する一方でコース幅は変わらず狭く、周り一面をガードレールが囲うため、一瞬のミスが大きなアクシデントに繋がる。
前回大会の2021年のモナコGP決勝レースでは、予選2番グリッドのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が後続を8.968秒引き離してトップチェッカーを受けた。
2022年のF1モナコGPは日本時間5月27日(金)21時からのフリー走行1で幕を開ける。