レッドブル、1ラップに課題もレーストリムで先行「ロングランは良い感じ」とフェルスタッペン
レッドブルの課題は予選ペースだ。ロングランに関してはフェラーリを上回っており、1発の速さに関して解決策を見いだせれば、ヨーロッパラウンドの初戦ダブルヘッダーのバルセロナはレッドブルに軍配が上がる可能性がある。
マックス・フェルスタッペンは5月20日(金)に行われた2022 F1第6戦スペインGP初日プラクティスを5番手で締め括った。首位シャルル・ルクレール(フェラーリ)とは0.336秒と、少なくない差が開いた。
フェラーリは新開発のフロアとディフューザーを投入し、空力性能の向上を目的としてフロアに合わせてリアコーナーを調整。車両全体のパフォーマンスを引き上げた。バルセロナでのF1-75はまさに”オン・ザ・レール”といった動きを見せていた。
一方のレッドブルはフロア上部の気流改善のためにフロアに変更を加えたものの、アップグレードとしてはそれだけで、他に持ち込まれたのはコース要件に合わせて再設計されたフロントウイングのみだった。
フェルスタッペンは「この暑さの中で適切なバランスを取るのが少し難しかった。1ラップペースに関してはやるべき事がまだたくさんある」と述べ、予選に向けて改善が必要との認識を示した。
「ここはタイヤに厳しい。僕らはまだその点で上手くやれていない。分かっているのは明日の天候が安定する見通しだって事だ」
「予選ではチーム一丸になってハードにプッシュしていくよ」
1ラップペースではフェラーリが先行したものの、レースペースではレッドブルがフェラーリに対し1周あたり約0.1秒、メルセデスに対しては約0.6秒のアドバンテージを刻んだ。
ただしカタロニア・サーキットはポール・トゥ・ウインの確率が7割超と、コースレイアウト的にオーバーテイクは難しく予選リザルトがモノを言う。シルバーアローに上位グリッドを獲られれば、如何にトップスピードがあれども逆転は楽ではない。
それだけに、軽タン1発のスピード改善は必須だが、フェルスタッペンは「全体的には良い一日だった」とした上で「ロングランは良い感じだったから、その点には満足している」と語った。
FP1ではセルジオ・ペレスに代わってユーリ・ビップスがRB18のステアリングを握った。フェルスタッペンは「ユーリ(ビップス)と一緒に走れて良かった。RB18での初のセッションを楽しんでくれたなら嬉しい」と付け加えた。
初日をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手にはジョージ・ラッセル、3番手にはルイス・ハミルトンと、メルセデス勢が続く結果となった。
F1スペイングランプリ3回目のフリー走行は日本時間5月22日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってカタロニア・サーキットで開催される。