アルファタウリ、当面アプグレなし…中低速でのグリップ不足抱えたままF1スペインへ「間違いなく厳しい戦いになる」と角田裕毅
ライバルチームがこぞって新たな開発パーツを持ち込む中、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅とピエール・ガスリーはF1第6戦スペインGPをアップグレードなしで戦う事になるようだ。
スペインGPは以前からメジャーアップグレード導入の場として知られてきた。その理由は様々だが、バルセロナはチームの本拠に比較的近く、夜間を含むセッション外の時間を使ってパーツを新たに取り寄せたり、あるいは送り戻したりと、柔軟に対応する事ができる。
ミッドフィールドではマクラーレンとアストンマーチン、アルファロメオとアルピーヌが意欲的なアップグレードを持ち込んでいるが、RaceFansによるとガスリーは「今週末は特に何もない」と述べ、特に目立ったアップグレードの予定はないと説明した。
ガスリー曰く、現在のAT03の最大の課題はマシンの空力効率との事で、ドラッグを抑えつつもフロアからより多くのダウンフォースを引き出す事がチャンピオンシップを戦い抜く上で重要だが、短期的に追加のアップグレードは予定されていないと言う。
特にフロント側のグリップ不足が顕著なようで「今のところフロント側は僕が望むほど強くない」「中低速コーナーでクルマの向きを変えるのに手こずっている」と説明し、「高速コーナーでは4輪がスライドする状況で、ライバルほどスピードをキャリーできていない」と付け加えた。
アルファタウリの他にはハースがアップグレードを用意していない事が分かっているが、他の中団チームは軒並み大掛かりな開発物を持ち込んでおり、角田裕毅は「間違いなく厳しい戦いになると思います」と悲観的な見方を示した。
ただその一方で前戦マイアミGPでダブルQ3進出を果たした事に触れて「クルマはかなり良いし、次のアップデートまでそのパフォーマンスが続く事を願っています。それまではフィードバックを返す事でチームと協力し、次に適切なアップデートができるよう方向性を見出だせるよう頑張っていくつもりです」と付け加えた。