スプリントを前にレッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコと笑顔で話すアルファタウリの角田裕毅、2022年4月23日F1エミリア・ロマーニャGPスプリントにて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

角田裕毅、ハミルトンを交わし抑えての見事な挽回…喜びの一方で後悔の念に駆られるアルファタウリ

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アルファタウリの角田裕毅は23日(土)のF1エミリア・ロマーニャGPスプリントを16番手からスタートし、21周のノンストップレースで4つ順位を上げる活躍を見せ、12位フィニッシュを飾った。

角田裕毅はオープニングラップでランス・ストロール、周冠宇、ルイス・ハミルトンを交わして13番手に浮上。その後は後方から迫る7度のF1ワールドチャンピオンを抑え込み、残り2周でセバスチャン・ベッテルを抜いて12位でレースを終えた。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えて走る角田裕毅(アルファタウリ)、2022年4月23日F1エミリア・ロマーニャGPスプリントCourtesy Of Red Bull Content Pool

ルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えて走る角田裕毅(アルファタウリ)、2022年4月23日F1エミリア・ロマーニャGPスプリント

予選で後方に沈んだために、スプリントについてテクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは「不必要に厳しくなる」と予想していたものの、蓋を開けてみれば角田裕毅が大きく挽回。良い意味で期待を裏切る結果になった。

エギントンは「ユーキはレースを通して終始、メルセデスとやり合いながら12位までポジションを上げてフィニッシュした。彼の挽回はもちろん、前向きな結果だ」と語った。

ただその一方で「仮に、本来のポテンシャルを発揮して予選でもっと上のポジションを得ていれば、どのような結果が可能だったのだろうかという疑問も残る」と後悔の念をにじませた。スプリントでは上位8名にチャンピオンシップ・ポイントが与えられる。

角田裕毅はこれまでのところ、週末全てのセッションでチームメイトのピエール・ガスリーを上回っている。

決勝では更に順位を上げていきたい

角田裕毅
スプリント: 12位, FP2: 8位

今日の出来には満足しています。スタートを上手く決めて幾つかポジションを上げることができました。ここイモラではスタートが本当に重要なので、それがレースのターニングポイントになったと思います。

その後はクルマの調子も良く、セットアップも挙動も良かったので、自信を持って追い抜いていく事ができました。

ペースは改善しましたが、周りのクルマと比較すると依然としてさほど力強くはありませんでしたので、今後もパッケージからパフォーマンスを引き出していく必要があります。

明日のレースでポイント圏内に入るためにはまだ取り組むべき課題が残っています。良いポジションでレースを終えられるよう、今夜は懸命に取り組んでいくつもりです。


4月24日の2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPでは、スプリントの勝者であるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションにつき、最前列2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ。

イモラ・サーキットでの63周の本レースは現地15時、日本時間22時にブラックアウトの時を迎える。

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