ピエール・ガスリー、周冠宇との接触で「レースが台無し」決勝に向けても悲観的
4月23日(土)のF1エミリア・ロマーニャGPスプリントに挑んだアルファタウリのピエール・ガスリーは、接触事故に巻き込まれた事で1周目に最後尾にまで転落。17位でフィニッシュするのが精一杯だった。
オープニングラップでガスリーは、左ヘアピンのトサ(ターン7)を抜けた先のターン9でアウト側から仕掛けてきた周冠宇(アルファロメオ)の左リアと接触。右前輪が破損したために、緊急ピットインを強いられた。
コントロールを失った周冠宇はそのままバリアに衝突。いきなりセーフティーカーが導入される波乱の幕開けとなった。一件は審議の対象とはならなかった。最後尾に転落したガスリーはその後、ウィリアムズの2台を交わして17位でヘルメットを脱いだ。
ガスリーは「接触によってレースが台無しになってしまった。理想的じゃないけど、これがレースだ」と自身に言い聞かせたが、インタビューに答えるその表情は終始、不満に満ち溢れていた。
日曜の決勝でポイントを獲得するためには最低でも7つポジションを上げなければならないが、典型的なオールドサーキットであるイモラはコース幅が狭く、オーバーテイクが極めて難しい。ガスリーは決勝での巻き返しに悲観的で、恵みの雨を望んでいる。
周冠宇はスペースを与えてくれなかった
ピエール・ガスリースプリント: 17位 / FP2: 9位
今週末は思い通りにいかない状況が続いている。周は僕に対してあまりスペースを空けてくれなかった。あそこはサイド・バイ・サイドになるにはあまり良い場所じゃないのに。
残念ながら接触してしまったけど、しょうがない。時にはこういう事もある。クルマがダメージを負った事で、その後は楽じゃなかった。
今のパフォーマンスでは少し苦戦しそうだから、僕ら的には、明日は雨が降ってくれれば最高なんだけど。今週末はストレートラインスピードもないし。
今夜はレース戦略をしっかり検討するつもりだ。明日は前進するために全力を尽くしたい。
4月24日の2022年F1第4戦エミリア・ロマーニャGPでは、スプリントの勝者であるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションにつき、最前列2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ。
イモラ・サーキットでの63周の本レースは現地15時、日本時間22時にブラックアウトの時を迎える。