角田裕毅、トラブルなく1日で566kmを走破「AT03はかなり速そう」F1バルセロナテスト《初日》
アルファタウリの角田裕毅は2月23日にカタロニア・サーキットで行われたF1バルセロナテストで新車「AT03」のステアリングを握り、121周、距離にして565.675 kmを走り込み、C3タイヤを履いてトップから2.070秒遅れの7番手でセッションを終えた。
121ラップというマイレージは、この日コースに出た16台の中で個人単独としては3番目に多い周回数だ。クルマを降りた角田裕毅は「今日のテストはとても充実した一日となり、チームとして良いスタートが切れました」と満足感を示した。
「2022年型マシンでの本格的な走行としては今日が初めてでした。昨年とは明らかに異なるマシンであるため、全てが凄く重要な学びとなりました」
「今日は単に走行距離を稼ぐだけでなく、セットアップに関わる作業が鍵でしたが、望んでいたすべてをやり遂げる事ができました」
「まだいくつか課題が残っていますが、これまでの出来には満足しています」
「今日はできるだけ多くのデータを集める事が重要でしたが、クルマが本当に高い信頼性を発揮してくれたおかげで何とかやり終える事ができました」
「開幕戦までにはまだ5日間のテストが残っています。今のところ、マシンはかなり速そうな感じですが、本当のパフォーマンスを知るにはバーレーンの予選を待つ必要があると思います」
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズはシーズン1発目のテストについて「成功裏に終わったと言えるだろう」と述べ合格点を与えた。
「マシンだけでなくタイヤもレギュレーションも完全に新しく、まずは事前のシミュレーションを検証することが重要であったため、午前中は様々なセットアップを試す事に時間を費やしたのだが、すぐにバランスの良いセットアップを見つける事ができた」
「その結果、午後はセットアップのテスト項目に関わる作業に取り組む事ができたし、合わせてタイヤに対する理解を深める事もできた」
「ユーキはクルマのフィーリングに満足していた。一日を通して信頼性が高く、大きな問題はなかった」
「万全の体制で初戦に臨めるように、我々はここでの3日間とバーレーンでのテストで広範囲に渡るテスト計画を立てている。今日の初日はその計画に沿って行われたわけだが、すでに多くのデータを収集することができた」
「今夜は集めたデータを分析して、明日を担当するピエールのテスト計画に反映させたいと思う」
121 laps✅
初めてのテスト目一杯楽しめました!Fully enjoyed first outing of the new machineee! pic.twitter.com/Q13TqOF0Bi
— 角田裕毅/Yuki Tsunoda (@yukitsunoda07) February 23, 2022