F1バルセロナテスト《初日》総合結果:ノリス最速!フェルスタッペンは単独最多…ハースとアルファロメオは大きく出遅れ
F1プレシーズン・バルセロナテスト初日セッションが2月23日(水)にカタロニア・サーキットで現地9時より8時間に渡って行われ、マクラーレンMCL36を駆るランド・ノリスがタイムシートのトップに立った。
フェラーリは午前と午後でラインナップを変更。オープニング・セッションでF1-75のステアリングを握ったシャルル・ルクレールは80周を走り込み、午前の暫定トップタイムを記録して総合2番手につけた。3番手は午後を引き継いだカルロス・サインツという結果だった。
Pos | Driver | Team | Laps | Time | Gap | Tyre |
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1 | ノリス | マクラーレン | 101 | 1:19.568 | 0.000 | C4 |
2 | ルクレール | フェラーリ | 80 | 1:20.165 | 0.597 | C3 |
3 | サインツ | フェラーリ | 73 | 1:20.416 | 0.848 | C3 |
4 | ラッセル | メルセデス | 77 | 1:20.784 | 1.216 | C3 |
5 | ハミルトン | メルセデス | 50 | 1:20.929 | 1.361 | C3 |
6 | ベッテル | アストンマーチン | 52 | 1:21.276 | 1.708 | C3 |
7 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 121 | 1:21.638 | 2.070 | C3 |
8 | アロンソ | アルピーヌ | 127 | 1:21.746 | 2.178 | C3 |
9 | フェルスタッペン | レッドブル | 147 | 1:22.246 | 2.678 | C2 |
10 | ボッタス | アルファロメオ | 23 | 1:22.572 | 3.004 | C3 |
11 | アルボン | ウィリアムズ | 66 | 1:22.760 | 3.192 | C3 |
12 | シューマッハ | ハース | 23 | 1:22.962 | 3.394 | C3 |
13 | ストロール | アストンマーチン | 67 | 1:23.327 | 3.759 | C3 |
14 | ラティフィ | ウィリアムズ | 66 | 1:23.379 | 3.811 | C3 |
15 | マゼピン | ハース | 20 | 1:24.505 | 4.937 | C2 |
16 | クビサ | アルファロメオ | 9 | 1:25.909 | 6.341 | C3 |
この日のバルセロナは終日、晴天に恵まれ、各チームはフロービズやエアロレイク等の測定機器をクルマに取り付け、システムチェックやデータ収集に取り組んだ。ピレリからはC1(最も硬い)からC5(最も柔らかい)までの5種類のドライスリックタイヤが供給された。
マクラーレンはノリスが終日、MCL36のステアリングを握ったが、午後のセッション開始早々にピットレーンでマシンストップ。メカニックによってガレージに戻されるシーンがあったものの、トップタイムに加えて102周のマイレージと、充実の1日を過ごした。
スクーデリアは二人合わせて全チーム最多となる153周を走破。こちらも高い信頼性を発揮しつつ、印象的なラップタイムを残した。
先の2チームに続いたのは、前人未到のコンストラクターズ選手権9連覇を目指すメルセデスの二人だった。午前を担当した新入り、ジョージ・ラッセルは77周を重ね、ルイス・ハミルトンを5番手に抑えてトップ3に続いた。
6番手はアストンマーチンのセバスチャン・ベッテル。僚友ランス・ストロールは13番手と目立ったタイムを残さずにクルマを降りたが、4度のF1王者はノリスを除く上位勢と同じC3タイヤで自己ベストを刻んだ。
アルファタウリは角田裕毅が初日を担当。AT03に大きなトラブルはなく120周を積み重ね、アルピーヌA522を駆るフェルナンド・アロンソをコンマ1秒差で8番手に抑える7番手でヘルメットを脱いだ。
過激なサイドポッドが印象的なRB18を初公開したレッドブル・レーシングは、1日を通してマックス・フェルスタッペンがプログラムを担当。高い信頼性を発揮し、メルセデスとフェラーリに先行して最も早く100周の大台に載せると、単独としては最多となる147周を走り込み、上位勢よりも固めのC2タイヤを履いて9番手タイムを記録した。
レッドブル、アルピーヌ、ウィリアムズ、メルセデス、アルファタウリ、アストンマーティン、マクラーレンが100周以上をこなしたのとは対照的に、ハース(43周)とアルファロメオ(32周)はトラブルを抱えて多くの時間を失った。
アルファロメオは午前をロバート・クビサに託したものの、カモフラージュ柄のC42に何らかのパーツ破損が確認されたとの事でセッションの殆どを棒に振り、僅か9周の走行でランチブレイクを迎えた。巻き返しに向けて午後はバルテリ・ボッタスがステアリングを握ったものの、こちらも僅か23周と伸び悩んだ。
例年通りテスト初日の朝にピットレーン上で「VF-22」を正式発表したハースは、冷却漏れやセンサーの不具合など幾つかのトラブルに見舞われ、ニキータ・マゼピンの午前の走行は僅か20周に留まった。
午後はミック・シューマッハがバトンを引き継いだものの、フロアにダメージが確認された事で再びガレージに。23周を重ねたところでチェッカーフラッグが振られた。
初日と同じ様に、テスト2日目も1時間のランチブレイクを挟んで現地9時から18時まで終日に渡ってセッションが行われる。