ウィリアムズF1チーム創設者、フランク卿が死去…享年79歳
ウィリアムズ・レーシングF1チームの創設者であり、50年間に渡ってF1チーム代表を務めてきたフランク・ウィリアムズ卿(CBE)が2021年11月28日(日)にこの世を去った。79歳だった。
ウィリアムズはパトリック・ヘッドと共同で「ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング」を設立してF1に参戦。チーム代表として7回のドライバーズタイトルと9回のコンストラクターズチャンピオンを獲得した。
1986年の自動車事故によって脊髄を損傷。下半身麻痺となって以降は車椅子での生活を余儀なくされた。2012年にウィリアムズの取締役を退任すると娘クレアを副チーム代表に昇格させ、自身はチーム代表の座を維持しつつも徐々にF1の仕事から距離を置き始めた。
2016年には肺炎のため入院。経営不振を理由に、2020年にF1チームを投資会社のドリルトン・キャピタルに売却すると、半世紀に渡って関わり続けてきたF1から完全に去った。
サー・フランクの訃報を受けてウィリアムズは次の声明を発表した。
「ウィリアムズ・レーシングの創始者であり、元チーム代表であるフランク・ウィリアムズ卿が79歳で亡くなった事を受け、ウィリアムズ・ファミリーを代表して哀悼の意を表したい」
「フランク卿は金曜日に病院に入院し、今朝、家族に囲まれて静かに息を引き取った」
「誰からも大いに愛され、インスピレーションを与えるリーダーであった彼に敬意を表すと共に、その訃報を心から悲しく思う。なお関係各位にはウィリアムズ家のプライバシーを尊重するようお願いしたい」
F1のステファノ・ドメニカリ会長兼CEOはフランク・ウィリアムズを「F1が誇る真の偉人」と称して賛辞を述べた。
「我々はF1ファミリーの中でも特に愛され、尊敬されていた人物を失った。彼の素晴らしい業績とキャラクターは我々のスポーツに永遠に刻まれるだろう。私の想いはウィリアムズ家の方々、そして友人達と共にある」