ピエール・ガスリー、”本当に壊れやすい”前ウイングの破損でベストラップが水の泡も「超満足」
アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーはフロントウイングの破損によってタイヤがバーストするハプニングに見舞われ、結果としてバルテリ・ボッタス(メルセデス)を交わすチャンスを失ったものの、4番手というリザルトには「超満足」していると言う。
ガスリーは20日(土)に行われたF1カタールGP予選で4番手タイムを刻んだものの、自己ベストを更新していた最終ラップでターン15の縁石に乗り上げた際、フロントウイングが木っ端微塵となり右フロントタイヤがパンクした
予選を終えたガスリーは「Q3の最終ラップはコンマ1.5秒ほどタイムアップしていたから、実際にはバルテリ(ボッタス)にかなり近いところまでいっていたと思う」と述べ、計測を完了できていれば3番手の可能性もあったとの考えを示した。
破損の原因については「バーレーンでも、モンツァでも、ソチでも、縁石に乗った事で壊れているし、僕らのフロントウイングがライバルと比べてかなり弱い事は分かっていた事だけどね。本当に壊れやすいんだ」と述べ、調査が必要であるものの、現時点では自身が過度にコーナーをワイドに走った事が原因とは考えていないと説明した。
確かに3番手に手が届く可能性もあったわけだが、それでもなおガスリーは「超満足だよ。またメルセデスとマックス(フェルスタッペン)のすぐ後ろにつけるなんてホント最高だ」と述べ、4番手という結果に満足感を示した。
「最終的には本当に力強い結果になったし、明日に向けて良いポジションを確保できた。今回もアルピーヌ勢とかなり接近してるから、決勝はまた激しいバトルになるだろうね」
テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンはガスリーのフロントウイングが破損した件について「関連する様々な状況を理解するために見直すつもりだが、カタールではライバルたちも同じ様な状況に見舞われている。あの高速コーナーの縁石は本当に注意が必要だ」と説明した。
なお黄旗無視の疑いでスチュワードに召喚されているマックス・フェルスタッペンとバルテリ・ボッタスがグリッド降格を受けた場合、皮肉にもその黄旗の原因を作ったガスリーはフロントロー2番グリッドに繰り上がる事になる。
2021年 F1カタールグランプリ決勝レースは、日本時間11月21日(日)23時にスタート。1周5,380mのロサイル・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。日本ではフジテレビNEXTとDAZNがライブで放送する。