ホンダ初代NSX、ピエール・ガスリーの物欲を刺激「何とかして手に入れたい(笑」セナを彷彿とさせるCOTA疾走動画
F1アメリカGPを前にアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは初代ホンダNSXに乗り込み、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を1ラップしてドライビングスキルの高さの一端を披露した。
レッドブルとアルファタウリがUSグランプリで「アキュラ」のブランディングを掲げた事に伴いガスリーは10月22日、世界初となるオールアルミモノコック・ボディーを採用した初代NSX(アキュラ仕様)のステアリングを握る事となった。
乗り慣れたパドルシフトではないものの、ガスリーは3ペダルのマニュアルシフトを巧みに操り、280馬力を誇る3リッターV6エンジンから必要なパワーを引き出しつつ、時に積極的にステアリングを切ることで限界を試した。
回り込んだ低速のターン11、13、15では瞬時にカウンターステアを当てて修正し、時折感嘆の声を上げながら、今もなお色褪せない20世紀の名車を堪能した。
「良いねー、良いね!何てこった! もっと走りたいな。信じられない、本当に最高だよ」
1ラップを終えたガスリーはそうつぶやき「何とかして手に入れたいな(笑)交渉しなきゃ」と付け加えた。
初代の日本での販売価格は800万円~という値付けだったが、2005年の生産終了から16年を経た今となっては3000万円を超える個体もあるほど大きく値上がりしている。
とは言え、来季もホンダ製F1パワーユニットを搭載するアルファタウリとの契約を持つガスリーにとっては決して目玉が飛び出る様な金額でもないわけで、状態の良い個体を手に入れる事は決して難しくはないだろう。
そんなガスリーの1ラップを収めた動画には、ペダルワークを捉えたフットカメラの映像が組み合わされており、伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナが1992年のF1日本GP翌日に初代NSXタイプRで鈴鹿サーキットを周回する様子を収めた映像を彷彿とさせる。
メーター周り映像のインサートはなく、ガスリーが履いているのも茶色のローファーと白色の靴下ではなくナイキのエアジョーダン1(?)だが、30年前のあの映像を見たことのある方はすぐにピンときたのではないだろうか。
なお同じくプロモーションの一環として、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは2代目最終モデルのNSX Type Sをドライブ。小柄な角田裕毅は「リッジライン」の荷台下スペースに”収納”された。