FIA世界耐久選手権（WEC）第4戦ル・マン24時間レースが日本時間8月21日(土)23時にウェットコンディションでスタートを迎えた。開始1時間現在、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド（マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス）がトップを快走する。

開始1時間前に降雨があり、フォーメーションラップはウェット宣言の下、セーフティーカー（SC）先導で開始された。ただ路面状況の改善を待つために、フェラーリ会長ジョン・エルカンのスタート合図で一旦レースを開始した後、61台のマシンは追加で2周のエクストラ・フォーメーションラップを消化した。

SCがピットに下がり3周目にレースがスタートを迎えると、セバスチャン・ブエミ駆る8号車トヨタが第1シケインで708号車グリッケンハウス（ルイス・フェリペ・デラーニ、フランク・マイルー、オリビエ・プラ）に追突され、1周を終えて2番手から58番手にまで転落する波乱の幕開けとなった。

レースコントロールは708号車に事故の責任があると判断。10秒加算ペナルティを科した。2台はピットに入らずレースを続行。ブエミは怒涛の巻き返しで3番手にまでカムバックを果たした。

なお、開始直後にはコースの至る箇所で混乱があり、4周目には8号車に代わって2番手を走行していた36号車アルピーヌがスピンを喫する場面もあった。

2021年ル・マン24時間レース 1時間経過順位