3戦終え僅か8点差…今季タイトル争いは「最後まで気の抜けない”マラソン”」とレッドブル・ホンダ
第3戦ポルトガルGPを終え、首位ルイス・ハミルトンはドライバーズランキングでのリードを拡大したが、2位マックス・フェルスタッペンとの差はそれでも僅か8点と、今季のタイトル争いは最終戦までもつれ込みそうな熾烈な争いの様相を呈している。
5月2日(日)にアルガルベ・サーキットで行われたポルトガルGPの決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたハミルトンが逆転の通算97勝目を上げ、3番グリッドのフェルスタッペンはバルテリ・ボッタスを抑えて2位表彰台を獲得した。
Pos | Driver | Nationality | Team | PTS |
---|---|---|---|---|
1 | ハミルトン | イギリス | メルセデス | 69 |
2 | フェルスタッペン | オランダ | レッドブル ホンダ | 61 |
3 | ノリス | イギリス | マクラーレン メルセデス | 37 |
4 | ボッタス | フィンランド | メルセデス | 32 |
5 | ルクレール | モナコ | フェラーリ | 28 |
6 | ペレス | メキシコ | レッドブル ホンダ | 22 |
7 | リカルド | オーストラリア | マクラーレン メルセデス | 16 |
8 | サインツ | スペイン | フェラーリ | 14 |
9 | オコン | フランス | アルピーヌ ルノー | 8 |
10 | ガスリー | フランス | アルファタウリ ホンダ | 7 |
11 | ストロール | カナダ | アストンマーチン メルセデス | 5 |
12 | アロンソ | スペイン | アルピーヌ ルノー | 5 |
13 | 角田裕毅 | 日本 | アルファタウリ ホンダ | 2 |
14 | ライコネン | フィンランド | アルファロメオ | 0 |
15 | ジョヴィナッツィ | イタリア | アルファロメオ | 0 |
16 | ベッテル | ドイツ | アストンマーチン メルセデス | 0 |
17 | ラッセル | イギリス | ウィリアムズ | 0 |
18 | シューマッハ | ドイツ | ハース | 0 |
19 | マゼピン | RAF | ハース | 0 |
20 | ラティフィ | カナダ | ウィリアムズ | 0 |
66周のレースを振り返ったレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、メルセデスとの争いは「非常にタイト」であり「僅かな違いが結果を左右する」として「今日の結果を見れば今年のチャンピオンシップが”スプリント”ではなく”マラソン”のようなものだという事が分かると思う」と語った。
「マックスは今日もマシンから限界を引き出しメルセデスから2位を奪ってみせた。彼とルイス(ハミルトン)の差は著しくタイトだった」
「レース終盤にトラックリミットの影響でファステストラップポイントを失った事はマックスとって悔やまれる事だ。我々としてもルール適用は週末を通じて一貫すべきだと同意する」
「セルジオ(ペレス)も同様に、マクラーレンに抜かれた際にトラックリミットで不利益を被った。ただ、抜き返してからのレースペースは良く、彼は確実に成長しておりレースも上手くまとめてきている。クリーンエアーを受けての走行では上位陣に匹敵するペースを刻んでいるし、彼の進歩には満足している」
メルセデスの「1-3」に対し、レッドブル・ホンダは「2-4」のリザルトでポルトガルを後にして、カタロニア・サーキットでの次戦スペインGPに臨む。
バルセロナ北部ムンマローのコースは「ここで速いマシンはどのサーキットでも速い」等と称され、マシンの総合力が試されるテクニカルなサーキットとして知られるだけに、以降のシーズンを占う上で重要な週末となる。
クリスチャン・ホーナーは「来週のバルセロナは全車の真の実力が明らかになるという意味でベンチマークとなる。集中して取り組んでいきたい」と付け加えた。
次戦スペインGPは1週間後の5月9日にカタロニア・サーキットで決勝レースが行われる。