カルロス・サインツ 感無量、父の見守る前で初フェラーリF1を堪能…テスト初日に大量周回
マクラーレンからスクーデリア・フェラーリへと移籍したカルロス・サインツが、世界ラリー選手権(WRC)チャンピオンの父サインツSr.が見守る前で、初めてマラネロの赤きF1マシンをドライブした。
跳馬合同テスト3日目を迎えた1月27日(水)、マドリード出身の26歳は午前9時30分、カーナンバー「55」を付けた2018年型マシン「SF71H」に乗り込み、フィオラノ・サーキットのコースへと向かい1日を通して100周以上を走り込んだ。
© Ferrari S.p.A.
サインツは既に過去数週間に渡ってフェラーリと共に数々のミーティングをこなしているものの、マシンに乗るのは今回が初めて。3月の第2週にバーレーンで行われるプレシーズンテストに向けて、セバスチャン・ベッテルのレースエンジニアを務めていたリカルド・アダミを含むエンジニア達と共に仕事に取り組んだ。
ガレージ内にはサインツSr.の他、チームメイトのシャルル・ルクレールや、トロ・ロッソ在籍時の2015年から2017年までの3年間で同僚だったフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の責任者を務めるマルコ・マタッサの姿もあった。ルクレールはサインツの最初の数周を見届けた後、2021年型マシン「SF21」のシート合わせのためにマラネロの車両組立部門に戻っていった。
リカルド・アダミとカルロス・サインツ / © Ferrari S.p.A.
フェルナンド・アロンソに続く跳馬史上5人目のスペイン人ドライバーとなったサインツは走行を終えて「一生忘れる事のできない特別な一日になった!」と振り返った。
「テストの前に幾つかミーティングをこなさなきゃならなかったから、今朝は夜明けと共に目覚まし時計が鳴るようにセットした」
「サーキットに到着してカーナンバー55を付けたフェラーリを見た時の事は忘れられないね! 最初のインスタレーションラップは本当に刺激的だった」
「今日の出来には本当に満足している。エンジニアもメカニックもステアリングも手順も、何もかもが昨年とは大きく異なるわけで、プログラムを通して様々な事を学ぶ事ができた」
「僕のキャリアにおける今日という重要な日に父が来てくれた事は本当に嬉しかったし、温かく迎え入れてくれたマティア(ビノット/チーム代表)、ローラン(メキーズ/スポーティング・ディレクター)、そしてフェラーリのみんなに感謝したい。本当に幸せだし、これ以上のスタートは望み得なかった」
サインツは明日28日の午前も再びSF71Hのステアリングを握る。午後はハースからF1デビューを果たすミック・シューマッハがテストを担当する。