2019/20年FIA世界耐久選手権(WEC)チャンピオンに輝いた小林可夢偉、2020年インディ500を制した佐藤琢磨、2020年ル・マン24時間レースで優勝を飾った中嶋一貴

2020年JAFモータースポーツ特別賞に元F1ドライバー3名、世界三大レースを独占した日本勢がズラリ

  • Published: Updated:

2020年JAF(一般社団法人日本自動車連盟)モータースポーツ表彰式が12月24日(木)に行われた。モータースポーツの各分野で優秀な成績を収めたチャンピオンやドライバー、チーム関係者を表彰するモータースポーツ特別賞には4名1チームが選出された。

同表彰式は全日本スーパーフォーミュラ選手権やFIAインターナショナルシリーズ・スーパーGTを始め、その年の国内トップカテゴリーで優秀な成績を収めたチャンピオンや上位入賞を称えるものだ。

今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一貫として、原則として各受賞者がビデオメッセージを寄せる形式が取られた。

特別賞の一人目は、2020年NTTインディカー・シリーズ第7戦インディアナポリス500マイルレースで自身2度目の優勝を飾り、名実ともに世界のレジェンドドライバーとなった佐藤琢磨だ。

通算183戦、優勝6回、ポールポジション10回を誇る43歳のベテランドライバーは今回の授賞について「3度目の栄誉を本当に光栄に思います。コロナの影響で開幕が3か月遅れとなりながらもレースを行う事ができた事に対し関係者の方々に感謝しています。インディ500で2勝目を挙げられたのはチーム、スポンサー、そしてファンの方々のおかげです。日本の若いドライバーも着々と育ってきていますし、モータースポーツを更に盛り上げていきたいと思っていますので、これからも応援よろしくお願いいたします」とのコメントを寄せた。

なお佐藤琢磨はインディ500での2勝目が認められ、スポーツ分野で優れた実績を上げた個人や団体を顕彰する2020毎日スポーツ人賞のグランプリも受賞している。

特別賞の二人目は、2019/20年FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦ル・マン24時間レースで総合優勝を飾った中嶋一貴、そして三人目には今季WECで悲願のLMP1ドライバーズチャンピオンを獲得した小林可夢偉が選出された。また、チームチャンピオンを獲得したTOYOTA GAZOO Racingにも特別賞が贈られた。

新型肺炎の影響でF1モナコGPが中止された事から、世界三大レースと称される世界の頂点を決する伝統の戦いは今年、ル・マンとインディ500の2戦のみが開催される事となったわけだが、いずれも日本勢が制する形となり特別賞受賞者の大半を占めた。また4名の内の3名は元F1ドライバーとなった。

4人目には、全日本ラリー選手権ナビゲーター部門で圧巻の11年連続チャンピオンを獲得した井上裕紀子が選ばれた。