マクラーレン、ガルフカラーの新型「エルバ」をグッドウッド・スピードウィークで公開
マクラーレンは10月16日に無観客のもとで開幕したグッドウッド・スピードウィーク(Goodwood SpeedWeek)で、ブルーとオレンジという象徴的な色の組み合わせを基調としたガルフカラーの新型ロードスター「エルバ(Elva)」公開した。
英国のスーパーカーメーカーは今年7月、石油大手ガルフとの複数年にわたる戦略的パートナーシップの締結を発表。7月31日~8月2日に英国シルバーストン・サーキットで開催されたF1イギリスGP以降、マクラーレンの今季型F1マシン「MCL35」のエンジンカバー並びにウイングミラーにはガルフのロゴが掲載されている。
両者の関係は1968年から1973年末まで続き、F1及びCan-Amシリーズの両方で40勝以上を挙げる成功を収め、その後1990年代にはル・マン24時間レースでガルフカラーのマクラーレンF1 GTRを走らせるなど、モータースポーツ界の代表的なアイコンの一つとして親しまれている。
昨年発表されたエルバは、マクラーレンP1、マクラーレン・セナ、そしてスピードテイルに続くアルティメットシリーズの第4弾で、1960年代のスポーツレーサーを彷彿とさせるスタイルと名前を持つ。エルバは、創始者ブルース・マクラーレンが1960年代に会社を設計した際、最も初期にデザインされたスポーツカーの一つだ。
このアルティメットシリーズの新作は、マクラーレン伝統の軽量化思想を継承しつつ、自動車技術の最先端を行くロードスターとして仕上げられている。
例えば、スクリーンとルーフのないボディデザインには、コックピットの上に”仮想的なキャノピー”を作り出す革新的なアクティブ・エア・マネジメント・システム(AAMS)が組み込まれ、815馬力・800Nmを発揮する4リッターV8ツインターボエンジンは、驚くべきパフォーマンスとドライビング体験を生み出す。
ガルフカラー仕様のエルバは、オーダーメイド部門のマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)を通して手に入れる事ができる。MSOの最近の仕事としては、1995年のル・マン24時間レースで優勝を含む上位独占を果たしたマクラーレンF1 GTRへのオマージュとして制作された「マクラーレン・セナGTR LM」が挙げられる。
142万5000ポンド(約1億9370万円)という金額のエルバは世界限定399台と発表されているが、ガルフ仕様を始めとするMSOでのオーダーが可能なのは149台に限られる。
グッドウッド・スピードウィークは18日まで開催され、その模様は以下のチャンネルで無料配信される。