F1トスカーナGPに赤色のセーフティーカー「1000戦の偉業を讃えフェラーリに敬意を表したい」とメルセデス
メルセデスは、ムジェロ・サーキットでのF1第9戦トスカーナGPで、通算1000回目のF1グランプリ出走を迎えるライバルのスクーデリア・フェラーリに敬意を表し、FIA公式セーフティーカーのメルセデス-AMG GT Rに赤色のカラーリングを施す。
モンツァに続くイタリア2連戦の舞台は、トスカーナ州にあるフェラーリ所有の高速サーキット、ムジェロだ。1974年のオープン以来、この5.245mのコースでは、ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)やMotoGPを含む様々な国際レースシリーズが開催されてきたが、F1においてはテストコースとして使われた事があるのみで、グランプリ開催は今回が初。更にフェラーリにとっては、F1に初めて参戦した1950年5月21日のモナコGPから数えて1000戦目の節目の戦いとなる。
イタリアの伝説的F1チームはアニバーサリーを祝うべく、跳馬初のF1マシン「125 F1」や”フェラーリ”の名前で最初に生産されたスポーツカー「125 S」の赤を忠実に再現したカラーをSF1000とレーシングスーツに施し、9月13日(日)の決勝前には、ミック・シューマッハによる父ミハエルの7冠目を演出した「F2004」のデモランを計画するなどしているが、ライバルチームもこのお祝いに花を添える。
メルセデスAMGペトロナスF1チームのトト・ウォルフ最高経営責任者(CEO)兼チーム代表は「トスカーナGPはフェラーリにとって1000回目のF1レースとなる。これは偉大なるイタリアブランドの長きに渡るレースの伝統を象徴するものだ。我々はこの偉業を称えるべく、セーフティーカーにフェラーリレッドを施し、これまでの歴史に敬意を表す。マラネッロの人々には、祝う価値のある誇り高い歴史がある。我々は今週末の祝典に敬意を払っている」と語った。
4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載したメルセデス-AMG GT Rのセーフティーカーは、最高速度318km/h、0-100km/h加速は3.6秒と、いう暴力的な速さを誇る。なお今年はメルセデスがF1公式セーフティーカーの提供を初めて25周年の節目の年となっている。