シャルル・ルクレール、”想定外”のミディアムQ2突破と4番手「自信も期待もなかった」
スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールは予選での”想定外”の結果に満足している。非力なエンジンパワーを補うためにダウンフォースレベルを落とし、グリップが不足するSF1000に苦労していたルクレールだが、3番手につけたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとのギャップを0.102秒に抑える好タイムを刻んで4番グリッドを手にした。
予選4番手は今シーズンの予選最高成績であるため、ルクレールが満足するのもうなずけるが、どちらかと言えばソフトよりも耐久性が高いミディアムタイヤでQ2に突破出来たことの方が大きな収穫と言えるだろう。仮に上位グリッドからスタートしても、履いているのが摩耗が大きいソフトであれば今のSF1000はズルズルとポジションを落としかねない。
「いやいや、最高に満足してるよ!」ルクレールはあからさまに満足げな表情を浮かべて予選を振り返った。
「まさか明日のレースを4番手からスタートできるなんて思ってもみなかったし、特にミディアムでのスタートは期待していなかったからね。試してはみたものの、成功させる自信はあまりなかったんだ。上手くやれて本当に良かったよ」
「昨日の段階でレースペースには悩まされていたから、現実的に言えば明日のレースは難しいとは思うけど、(レースペース改善のために)昨夜少しマシンに手を加えたんだ。予選ペースへの影響はなかったように思うし、タイヤのアドバンテージを活かして上手くやりたい」
「僕らのレースペースは…まぁ、ペース自体はあると思うんだけど、ライバルと比べてタイヤが駄目になってしまうのが凄く早いから、ミディアムでのスタートが助けになってくれると思う」
なおルクレールに関しては、予選中にアンセーフリリースの疑いが生じたとしてセッション終了後に審議が行われたが、スチュワードはお咎めなしの裁定を下した。
ポールポジションはルイス・ハミルトン、2番手にはバルテリ・ボッタスが続きメルセデスAMGがフロントロウを独占。2列目3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、4番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ結果となった。
2020年 F1イギリスグランプリ決勝レースは、日本時間8月2日(日)22時10分にスタート。1周5,891mのシルバーストン・サーキットを52周する事でチャンピオンシップを争う。