フェラーリ、グリップとダウンフォースの両方が不足…ポール争い諦めムード
スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが、7月3日(金)に行われたF1オーストリアGP初日プラクティスを振り返った。ベッテルは最速を刻んだルイス・ハミルトンから0.657秒落ちの4番手、ルクレールは同0.994秒遅れの9番手という結果に終わった。
Pos | Driver | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|
1 | ハミルトン | 1:04.304 | 42 | |
4 | ベッテル | 1:04.961 | +0.657 | 48 |
9 | ルクレール | 1:05.298 | +0.994 | 46 |
グリップとダウンフォースの両方が不足
セバスチャン・ベッテルFP2: 4位, FP1: 12位
マシンにトラブルを抱える事もなかったし、今日はまともな一日だったと思う。こうしてサーキットに戻ってこられた事はチーム全員にとって喜ばしいことだし、新しい手順も問題なくこなせたし良かったよ。
スピードと競争力という点では興味深い結果になった。自分たちがトップではなく、有利な立場にないことが分かったと思う。
舞台裏では色々な事が起こっているし、凄い接戦だから明日は大きな一日になるだろうね。ポールを争う事はないと思うけど、その後ろの中で一番を獲れるように頑張らなきゃならない。
正直なところ、周りのチームに関してはあまり気にしてなかった。どのくらいの量の燃料を積んで走っているのかよく分からないからね。今はまだハッキリした事は分からないけど、明日になれば分かるさ。
開発は僕らの仕事であり、そこで上手くやれればクルマを速くする事ができる。今は他のマシンに比べてグリップとダウンフォースが不足している。つまりはそういう事だ。
シャルル・ルクレールFP2: 9位, FP1: 10位
長い休みを経てマシンに戻ってこれたのは嬉しいけど、その一方で今日は僕らにとって簡単な一日じゃなかったから、心の底から楽しむ事は難しかった。どのマシンも本当に接近しているから、見ていてワクワクする反面、もう少し前の位置で戦いたい。
クルマのバランスはそれほど悪くないから、全体的にパフォーマンスを上げていってライバルとの差を縮めていく必要がある。ペースが上がらないのは単一の原因じゃないから、明日は色々な方法を試してみて、パフォーマンスを上げられるかどうか見てみたいと思う。
多くのチームが接近しているから、明日の予選はショーとして素晴らしいものになるんじゃないかな。僕らにとっては厳しい戦いになるだろうけど、明日に向けてより強いマシンを用意するためには、今夜正しい選択する事が決定的に重要だ。
初日をトップで締め括ったのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。2番手で僚友のバルテリ・ボッタスを0.197秒差で退けた。3番手には0.641秒遅れでレーシングポイントのセルジオ・ペレスが続く結果となった。
2020年F1オーストリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間7月4日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。