カルロス・サインツ、貪欲な知識欲…空き時間を使ってエンジニアリングや経済・株式を勉強
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で世界中の多く国や都市がロックダウン措置を取り、人々が自宅隔離されている中、マクラーレンのカルロス・サインツはこの空いた時間を活用して、F1マシンの内部構造や経済について勉強したいと考えている。
2・3週間であればまだしも、ワクチンの開発状況を踏まえれば新型肺炎との闘いは2年に及ぶ可能性もあり、人々は時間の使い方の再検討を迫られている。チームメイトのランド・ノリスが趣味としていたシムレースに熱中する一方、カルロス・サインツは貪欲にも新しい知識を手に入れる事を目指している。
カルロス・サインツはこの程行われたSky F1のVodcastに、父のサインツSr.と母、そして2人の妹と共に暮す自宅から出演し、今後のキャリアアップのためにレーシングカーについての技術面の知識を深めたいと語った。
「最近、エンジニアのトム・スタラードと一緒にオンラインのエンジニアリングクラスを受講したいと考えていたんだ。F1マシンのパーツがどのように機能しているのかについて、もう少し具体的に、もう少し技術的に知りたいんだ」
「オンライン学習がどの程度上手くいくかは分からないけど、少なくとも今よりはやる事が増えるし、何かF1マシンへの理解を深めるために時間を使いたいって思ってる」
サインツの知的欲求はこれに留まらない。昨年の9月に25歳になったスペイン人ドライバーは「経済学や株式市場への理解を深めたいと思ってる。父や父の投資を手伝ってくれる人たちとしゃべる機会があってね」とも語った。
普段は世界を転戦しているため家族と過ごす時間が限られているが、新型肺炎の影響でF1カレンダーは事実上凍結されており、サインツは母や妹達とカードゲームをしたり、ダカールラリー王者の父と一緒にトレーニングをするなどして、家族との時間を満喫している。
「ワードローブ、(英語では)ワードローブで良いんだよね? 着てない服がたくさんあったから大掃除したよ。教会とか幾つかの団体に寄付しようと思ってる」
「あとは、今は僕が”コーチ”役として(パーソナルトレーナーの)ルパート・マンワリングの代わりに、家族に対してダイエットやトレーニングプランの指導をしてるんだ。モチベーションの維持に繋がるし、体を動かすことは精神面にも良いしね」