夕暮れを背景にヤス・マリーナ・サーキットを駆け抜けるレッドブル・ホンダRB15、2019年F1アブダビGPフリー走行2にて
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ホンダF1、全車TOP10入り果たすも「車体・エンジン共に更なる追求が必要」と慎重 / F1アブダビGP《初日》

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29日(金)に行われたF1最終第21戦アブダビGP初日プラクティスでは、ホンダ製F1パワーユニットを搭載する全4台がトップ10入りをマーク。堅実なスタートを切ったが。ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「車体・エンジン共に更なる追求が必要」と慎重な姿勢を示した。

ホンダ勢最上位は、5位につけたレッドブルのマックス・フェルスタッペン。僚友アレックス・アルボンが6番手に並んだものの、チームメイトからは0.481秒遅れた。コンストラクター5位獲得の野望を抱くトロロッソ勢は、ダニール・クビアトが9番手、ピエール・ガスリーが10番手と続き、有望なパフォーマンスを示した。

Pos Driver Time Gap Laps
5 マックス・フェルスタッペン 1:36.807 +0.551 29
6 アレックス・アルボン 1:37.288 +1.032 29
9 ダニール・クビアト 1:37.651 +1.395 33
10 ピエール・ガスリー 1:37.770 +1.514 35

最上位が5番手という事はすなわち、直接のライバルであるメルセデスとフェラーリに、完全に先行を許しているという事だが、フレッシュな新品エンジンを使う最速バルテリ・ボッタスを除けば、2位についたルイス・ハミルトンとフェルスタッペンとのギャップは0.241秒。明日以降、接戦が期待できるタイム差だと言える。

車体・エンジン共に更なる追求が必要:F1アブダビGP初日を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日のアブダビGP初日は、パワーユニット(PU)という観点ではスムーズな一日となりました。予選と決勝に近いコンディションの中で行われたFP2では、4台ともにトップ10入りを果たし悪くない結果でしたが、明日に向けてはPU、車体ともに、まだまだセットアップを煮詰めていく余地があると感じています。

これより、FP2で得られたデータをもとに分析を進めて、明日の予選に向けた準備を進めていきます。


2019年F1アブダビグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間11月30日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで開催される。

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