フェルスタッペン、跳馬優勢を予想するも「心の底から鈴鹿で優勝したい」
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、10月11日金曜に開幕を迎える2019年F1日本GPに先立って抱負を語った。昨年のレースでフェルスタッペンは予選3番手を獲得、逆転優勝を目指し決勝に臨んだものの、メルセデスを交わすだけの速さはなく、3位でチェッカーフラッグを受けた。
フェルスタッペンにとって、鈴鹿は他のサーキットとは異なる特別な意味を持つ場所だ。フェルスタッペンは2014年の日本グランプリのFP1に出走。初めてグランプリウィークを走行した。デビューセッションは、もう1台のトロロッソをドライブしたダニール・クビアトから0.443秒遅れの12番手だった。
前半戦終盤に一気に2勝を挙げて上り調子を印象づけたレッドブル・ホンダであったが、後半戦はパッとしない出だしを飾り、フェルスタッペンはベルギーのリタイヤに始まり、続くイタリアでは8位。シンガポールで3位表彰台に上がるも、ロシアでは4位に留まっている。
何としてもお膝元で好成績を残したいところだが、フェルスタッペンは鈴鹿でのコンテンダーにフェラーリを挙げ、「簡単なレースにはならない」と警戒感を強めている。だがその一方で「心の底から鈴鹿で優勝したいと思ってる」とも語り、狙うのはあくまでも勝利だとの決意を示した。
跳馬優勢を予想するも「心の底から鈴鹿で優勝したい」
マックス・フェルスタッペン
鈴鹿に戻ってくるのを本当に心待ちにしてる。ここは僕にとって特別な場所だからね。17歳になったばかりのあの年、僕は日本グランプリのプラクティスセッションでF1デビューを果たした。この思い出は一生忘れられないよ。
過去に鈴鹿で2位と3位を獲得して表彰台には上がっているけど、まだ一度も勝てていないから、もっと高い所に立ちたいって心底思ってる。毎年鈴鹿を走るのをすっごく楽しんでいるけど、ドライビングという以外の点でも僕は鈴鹿が大好きなんだ。鈴鹿は歴史あるサーキットだしね。
コース幅は凄く狭いのに高速だから、コース全体をフルに使って走行することが重要だ。正しいマシンバランスを見出した上で、ターン3からターン6までの間を流れるようにリズム良く走る必要がある。コーナーを一つミスしてしまうと、次のコーナーへのアプローチが上手くいかなくなってしまうんだ。
フェラーリのエンジンパワーは強大だから、彼らは今回も凄く手強いだろうね。ストレートでも速いだろうし。でも僕らのマシンもコーナーで速いはずだから、その分でタイムを稼げればって思ってる。
日本のファンはこのスポーツに対して本当に情熱的だし、毎年僕らを応援するために本当に多くのファンがトラックに駆けつけてくれる。ホント最高だよ。でも今年はホンダと一緒だから、これまで以上に特別な週末になるだろうね。
簡単なレースになるとは思ってないけど、僕らはホンダと共に既に何度か素晴らしい結果を残しているし、日本のファンの皆のために最高のパフォーマンスを発揮してみせる。
日本GPの戦いの舞台となるのは、ホンダのお膝元、三重県鈴鹿サーキット。1周5807mのコースは世界屈指の高速セクション「S字」を擁し、多くのドライバー達が難コースとして名を挙げる。
台風一過の好天に恵まれた昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを果たし、2位にバルテリ・ボッタス、3位にマックス・フェルスタッペンという結果だった。
2019年のF1日本GPは、10月11日(金)10時からのフリー走行1で幕を開ける。