2019年F1イタリアGP 決勝スターティンググリッド:降格ペナとパルクフェルメ違反で大変動
2019シーズンF1世界選手権第14戦イタリアGPの公式決勝スターティンググリッドが、FIA国際自動車連盟より発表された。エンジンやギアボックスの交換によって、全5台が降格ペナルティないしはパルクフェルメ違反となり、予選順位とグリッドとの間に大きな変更が生じた。
ホンダ最新スペック4を投じたマックス・フェルスタッペン(Red Bull)とピエール・ガスリー(Toro Rosso)、そしてルノーのアップグレード版スペックCの封を切ったランド・ノリス(Mclaren)の3台が、複数エレメントの交換によって最後尾に後退した。フェルスタッペンはメカニカルトラブルにより予選資格を得られなかったが、スチュワードは決勝への出走を許可した。
予選Q3でクラッシュを喫しノータイム10番手となったキミ・ライコネン(Alfa Romeo)は、事故の影響でギアボックスが破損したため、決勝に向けて変更作業を実施した。また、合わせてフェラーリの最新版スペック3エンジンへと換装。予選時にはスペック2を積んでいたためパルクフェルメ違反となり、ピットレーンスタートが命じられた。
スパの週末ではハースの2台とアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィにフェラーリの新型エンジンが投入されたが、これは最新型ではなく”新しいスペック2″とみられており、ライコネンはカスタマーチームの中で初めてスペック3を使う事になる。
セルジオ・ペレス(Racing Point)もまた予選中にエンジントラブルに見舞われたため、メルセデスとの相談の上で、ICE=内燃エンジン、ターボ、MGU-K、MGU-Hの4コンポーネントの封を切った。こちらは信頼性への懸念が高まるメルセデスの最新フェーズ3。予選時にも同じスペックを搭載していたため、グリッド降格により最後尾スタートとなった。
なおルイス・ハミルトンはリアタイヤ2本を、セバスチャン・ベッテルは左リアタイヤを決勝に向けて交換したが、いずれもタイヤに損傷があったためFIAの許可を得て交換しており、二人に罰則が科される事はない。
今回のグリッド変動で影響がなかったのは上位9台。降格組の発生によって最も大きな利を得たのはウィリアムズの2台で、予選18番手のジョージ・ラッセルは4グリッド繰り上がって14番グリッド、予選19番手のロバート・クビサも4グリッド繰り上がり15番グリッドを手にした。逆に、最もポジションを落としたのはキミ・ライコネンであった。
ポールポジションはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。ティフォシが見守る前で、跳馬今季2勝目を目指す。
2019年F1イタリアGP スターティンググリッド
Pos | No | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|---|
1 | 16 | フェラーリ | 1(-) | |
2 | 44 | メルセデス | 2(-) | |
3 | 77 | メルセデス | 3(-) | |
4 | 5 | フェラーリ | 4(-) | |
5 | 3 | ルノー | 5(-) | |
6 | 27 | ルノー | 6(-) | |
7 | 55 | マクラーレン | 7(-) | |
8 | 23 | レッドブル | 8(-) | |
9 | 18 | レーシングポイント | 9(-) | |
10 | 99 | アルファロメオ | 11(+1) | |
11 | 20 | ハース | 12(+1) | |
12 | 26 | トロロッソ | 13(+1) | |
13 | 8 | ハース | 16(+3) | |
14 | 63 | ウィリアムズ | 18(+4) | |
15 | 88 | ウィリアムズ | 19(+4) | |
16 | 4 | マクラーレン | 14(-2) | |
17 | 10 | トロロッソ | 15(-2) | |
18 | 11 | レーシングポイント | 17(-1) | |
19 | 33 | レッドブル | RT | |
20 | 7 | アルファロメオ | 10(-10) |
イタリアグランプリ決勝レースは、日本時間9月8日(日)22時10分から行われ、1周5793mのモンツァ・サーキットを53周する事で勝敗を決する。