カタロニア・サーキットを周回するスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、F1バルセロナ合同テストにて
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FIA、ベッテル裁定への再審査請求に対して21日に公聴会を実施

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スクーデリア・フェラーリが再審査を要求した事を受けて、F1カナダGPのレーススチュワード団は6月20日(木)、スクーデリア・フェラーリのマッティア・ビノット代表に対して公聴会への出席を要請した。

公聴会は、F1フランスGP初日金曜1回目のフリー走行終了後の現地14時15分より、ポール・リカール・サーキットのスチュワード・ルームで行われる。審査団はフェラーリが提示する新たな証拠が再審査の要件を満たしているかどうかを判断する。これを認めた場合、スチュワードは改めてペナルティ撤回の正当性を検討する。

コース復帰の際の動きが”危険行為”と認定されたことで、ベッテルはカナダGP決勝レースで5秒ペナルティを受け、トップチェッカーを受けたにもかかわらず、メルセデスのルイス・ハミルトンに勝利を奪われた。真っ向から不満をあらわにしたフェラーリは、裁定に対する異議申し立ては諦めたものの、裁定そのもののやり直しを求める事を決断。今週月曜に、FIA国際自動車連盟に再審査請求を行なった。

FIA国際モータースポーツ競技規則(FIA International Sporting Code)では、裁定時に入手不可能であった新たな証拠の提出を条件に、競技者に対して競技後の再審査請求権(同規約第14条)を認めている。

再審請求が可能な期間は「当該グランプリの最終リザルト決定後の14日間」とされており、第8戦フランスGP決勝レース開催日が最終期限となっていた。フェラーリがどのような証拠が提出したかについては、現時点では明らかになっていないが、裁定によって利を得たメルセデス側も、ペナルティが妥当であることを示す証拠集めに奔走しているものとみられる。

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