挨拶をするフェラーリのマッティア・ビノット代表、パドッククラブにて
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フェラーリ、ベッテルに対する罰則裁定についてFIAに再審査を請求

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スクーデリア・フェラーリは6月17日(月)、第7戦カナダGPでのセバスチャン・ベッテルに対するペナルティ裁定に関して、FIA国際自動車連盟に再審査請求を行なった事を明らかにした。

カナダGPのレーススチュワードは、ベッテルがコース復帰に際して危険な走行を行なったとして5秒ペナルティを科した。その結果、確実視されていた勝利はメルセデスのルイス・ハミルトンの手に渡る事となったが、ベッテルはこの裁定に真っ向から不満を示し、マッティア・ビノット代表もベッテルの走行を擁護していた。

裁定に対する異議申し立ては諦めたものの、マラネロにこの一件を受け入れる気はなく、この度裁定そのもののやり直しを求める事を決断した。FIA国際モータースポーツ競技規則(FIA International Sporting Code)では、裁定時に入手不可能であった新たな証拠の提出を条件に、競技者に対して競技後の再審査請求権(同規約第14条)を認めている。

再審請求が可能な期間は「当該グランプリの最終リザルト決定後の14日間」とされており、第8戦フランスGP決勝レース開催日が最終期限となっていた。フェラーリがどのような証拠が提出したかについては、現時点では明らかになっていない。

FIAはフェラーリからの請求に基づいて、今週末に控えるポール・リカール・サーキットでの第8戦フランスGPでこの件を調査し、提出された新たな証拠が証拠足りうるかどうかを精査する事になる。

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