ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターと副テクニカルディレクターの本橋正充
copyright Honda

ホンダF1、競争力に手応え「決勝での目標は全4台のポイント獲得」F1アゼルバイジャンGP《予選》

  • Published:

27日土曜のF1第4戦アゼルバイジャンGP予選を振り返ったホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは「決勝での目標は全4台のポイント獲得」と語り、レッドブル・レーシング、スクーデリア・トロロッソ双方の競争力に手応えを得ている事を感じさせた。

ロバート・クビサとシャルル・ルクレールのクラッシュによって2度の赤旗中断を強いられたグリッド争い。ホンダエンジン勢は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが4番手、スクーデリア・トロロッソのダニール・クビアトが6番手につけ、2台が最終Q3進出を果たした。フェルスタッペンは「トウが得られていればポールも可能だった」と語った。

計量義務違反のペナルティを科され、ピットレーンスタートが確定しているピエール・ガスリーは、予選Q1で底意地を見せてトップタイムを記録。赤旗中断によって路面温度が4度近く低下したQ2ではリスクを負うことを嫌ったか、コースに出ることを取り止めてノータイム15番手でマシンを降りたが、セッション後に燃料流量違反が発覚し失格処分となった。

アレックス・アルボンは順当にQ2進出を果たしたものの、10番手アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィにコンマ1秒届かず、13番手でノックアウトを喫した。なお、ジョビナッツィがエンジン交換によって10グリッド降格となるため、アルボンは12番グリッドから明日の決勝レースをスタートする。

  • 4位:マックス・フェルスタッペン
  • 6位:ダニール・クビアト
  • 13位:アレックス・アルボン
  • 失格:ピエール・ガスリー

Q3進出組はさて置き、アルボンは13番グリッド、ガスリーに至っては20番手よりも厳しいピットレーンからのスタートを強いられる。確かにバクー市街地コースはオーバーテイクが容易であり、レースでの巻き返しが可能なサーキットではあるものの、トップの口から「全台入賞」が飛び出すとは。大きな自信の表れと言えよう。

競争力に手応え「決勝での目標は全4台のポイント獲得」

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日の予選は波乱含みの難しい展開となりましたが、フェルスタッペン選手が今日も素晴らしい走りを見せて4番グリッドを獲得してくれました。またクビアト選手は、トロロッソ・ホンダ今季初のQ3進出を果たして6番グリッドを獲得しました。明日のレースに向けて前向きな結果になったと思います。

今週末に向けて、競争力のあるパッケージを準備してくれた両チームのメンバー、そしてHRD-Sakuraとミルトン・キーンズにいるホンダのスタッフ達の尽力に感謝しています。

ガスリー選手はQ1で全体のトップタイムをマークしたものの、FP2終了後のペナルティーによって明日はピットレーンからのスタートとなりますので、その点は残念です。ただ、明日は長いレースになりますし、バクーは様々な波乱が起こる可能性があるサーキットですので、12番手からスタートするアルボン選手とともに着実に順位を上げ、入賞圏内を目指してもらいたいと思います。明日のレースは4台完走、4台ポイント獲得を狙います。


2度の赤旗遅延のグリッド争いを制したのはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。ルイス・ハミルトンを抑えて今季2度目のポールポジションを獲得した。セカンドロウにはフェラーリのセバスチャン・ベッテルとレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが並んだ。

波乱必至の2019年F1第4戦アゼルバイジャングランプリ決勝レースは、日本時間4月28日(日)21時10分にブラックアウトを迎え、1周6,003mのバクー市街地コースを51周する事で勝敗を決する。

F1アゼルバイジャンGP特集