夕暮れ時のカタロニア・サーキットを走行するメルセデスW10、バルセロナ合同テスト7日目
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メルセデス、早くも摩耗とグレイニングを克服か?「これまでで一番ポジティブな日」F1テスト7日目

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メルセデスAMGは、28日のF1バルセロナテスト7日目のセッションで、ルイス・ハミルトンが硬目のC2コンパウンドで10番手、バルテリ・ボッタスがC3コンパウンドで13番手タイムを記録した。チームとしては、二人合わせて182周の驚異的なマイレージを達成。テスト通算1058周目を計上した。

午前を走行したハミルトンは、空力とタイヤに関する作業を担当。テクニカル・ディレクターのジェームス・アリソンは「昨日は失敗したが、今日はタイヤを上手く保たせる事が出来た」と明かし、課題となっていたグレイニングと摩耗に対する解決の糸口を掴み取った事を仄めかしている。

メルセデス:F1テスト7日目を終えて

ルイス・ハミルトン順位: 10位, 周回数: 85周

今日は終日良かったよ。マイレージを大量に稼ぐのは素晴らしい事だからね。たぶん、僕らにとってこれまでで一番ポジティブな一日になったと思うよ。かなり多くの事を学べたからね。午前中の成果を午後に試してみたから、バルテリにその感想を聞くのが楽しみだ。マシンはこれまでよりも良い状態に仕上がってるんじゃないかな。W10に対する理解は進んでるし、間違いなくポジティブな1日だったよ。

バルデリ・ボッタス順位: 13位, 周回数: 96周

今日はかなりの周回を走る事が出来た。マイレージを稼げるのは何時だって良いことさ。赤旗で中断されちゃったけど、今日はレースシミュレーションに取り組んだんだ。先週よりも改善している事を確認できたよ。

メルボルンに向けて徐々に準備が整ってきたとは言え、まだ改善の余地はあるし、ライバルと比べた時の相対的な競争力についてはまだ疑問が残ってる。でも、まずは自分たちのパフォーマンスに集中することが肝要だ。チームが一丸となって懸命にプッシュしマシンを改善し続けている。何よりもそれが一番大事な事さ。

明日が最後のテストだね。メルボルンを前に色々試せる最後のチャンスだから、時間を最大限に有効活用しなきゃね。明日も良い1日になる事を祈ってる。


この日最速を刻んだのは、連日マシントラブルに苦しんでいたフェラーリのシャルル・ルクレール。トロロッソ・ホンダの新人アレックス・アルボンを抑えて1分16秒231を記録した。

シーズン前F1バルセロナ合同テスト最終8日目のセッションは、3月1日金曜現地9時、日本時間17時からスペインのカタロニア・サーキットでスタートする。