ホンダF1、ガスリーが見事9番グリッドを確保「力強い走りと見事なオペレーションの賜物」
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、11月10日(土)に行われたF1ブラジルGP公式予選セッションを終えて、決勝に向けての展望と意気込みを語った。
1周4km余りと短いインテルラゴスでは、例年トラフィック管理が大きなカギを握る。各ラウンドの開始と同時に殆どのマシンがコースインする中、スクーデリア・トロロッソはタイミングを上手くコントロールしながら、ライバルとは異なるシークエンスで2台をガレージから送り出し、ドライバー達にクリーンなラップを走らせようと奮闘した。
その甲斐もあってトロロッソ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーが見事最終Q3に駒を進めて10番手を獲得。ただしその一方で、ブレンドン・ハートレーは15番手でQ2進出を果たしたエステバン・オコン(フォース・インディア)に僅か1000分の16秒届かず、17番手でQ1敗退と終わった。
セッションを振り返った田辺TDは予選Q3進出に触れて「力強い走りと見事なオペレーションの賜物」との認識を示し、ガスリーとチームの健闘を讃えた。予選6番手のダニエル・リカルド(レッドブル)がエンジン交換による5グリッド降格を受けるため、ガスリーは日曜の決勝を入賞圏内の9番グリッドからスタートする。
力強い走りと見事なオペレーションの賜物
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
昨日のフリー走行で得られたデータをもとに、チームはマシンのセットアップを煮詰めた上で午前の最終プラクティスに臨みました。その結果、良い感触を得た上で我々は予選に挑む事になりました。
午後の予選では時折小雨が降る状況のなか、チームが適切なタイミングでマシンを送り出した事に加えて、ピエールが力強い走りを見せてくれ、見事Q3進出を果たすことができました。
明日もレース中盤から終盤にかけて雨の予報が出ていますので、様々な状況を想定しシミュレーションを行った上で決勝に臨みたいと思います。
ポールポジションはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。2番手はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。3番手にはバルテリ・ボッタスが続く結果となった。
2018年F1第20戦ブラジルグランプリ決勝レースは、日本時間11月11日(日)26時10分から行われ、1周4309mのインテルラゴスを71周する事で勝敗を決する。