ホンダF1の山本雅史MS部長と田辺豊治、F1アメリカGPにて 2018年10月20日
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ホンダF1、入賞に一歩及ばず11位「パッケージとしての実力不足」と田辺TD

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、テキサス州現地21日(日)に行われたF1第18戦アメリカGP決勝を終えて、レース内容と週末を振り返った。

トロロッソ・ホンダ勢は今週末、新しいパワーユニットを封を切ったため、2台ともに最後尾スタートを強いられた。PUと合わせてギアボックスを交換し、最後尾20番グリッドからスタートしたブレンドン・ハートレーはオープニングラップで一気に12番手へと浮上。入賞まで後一歩の11位でチェッカーを受けた。

ハートレーよりひとつ前の19番グリッドからの巻き返しに挑んだピエール・ガスリーも、1周目に15番手にまでポジションアップ。だが、その後はペースを上げられず、14位完走という結果に終わった。

ところがレース終了後、ハートレーの前でフィニッシュしたエステバン・オコンとケビン・マグヌッセンが失格となり、ハートレーは2ポジションアップの9位入賞、ガスリーは12位へと繰り上がる事となった。

僅差の11位、パッケージとしての実力不足

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今週も難しい週末になりました。予選のパフォーマンスは悪くありませんでしたが、結果として、その速さをレースで見せることができませんでした。ブレンドンは最後尾からスタートして11位と、粘りの走りを見せてくれました。

ですが、順位が表す通り、このサーキットでポイントを手にするためにはパッケージとして一歩実力が足りていなかったと感じています。シーズンは残り3戦となりますが、トロロッソと共に改善を続けていきます。


56周で争われた決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたフェラーリのキミ・ライコネンが113レースぶりに優勝。2位はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。3位表彰台にはメルセデスのルイス・ハミルトンが滑り込んだ。

セバスチャン・ベッテルが4位に入った事で、ドライバーズタイトルは日本時間29日早朝に開催される次戦F1メキシコGPに持ち越しとなった。

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