ガレージからコースに向かうメルセデスのルイス・ハミルトン、2018年ソチ・オートドロームにて
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メルセデス、牙城ソチで1-2を占拠「空力アップデートが機能しグリップが増加」

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メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが、28日(金)に行われたF1第16戦ロシアGP初日プラクティスを振り返った。ハミルトンは1分33秒385を記録しトップタイム。ボッタスがコンマ2秒遅れでこれに続き、シルバーアローが牙城ソチ・オートドロームでタイムシート最上部を占拠した。

2014年の初開催以来、ソチ・オートドロームで本家メルセデス以外のドライバーが優勝したシーズンはなく、スリーポインテッドスターを掲げるチームは今年、ロシアGPの5連覇を目指している。

2018シーズンも残り後6戦を残すのみ。ミッドフィールドのチームが軒並みリソースを来年のマシン開発にまわす中、メルセデスは空力関連の新しいエアロパーツを投入。マシンを降りたボッタスは「上手く機能してくれたおかげでグリップ力が増してる」と述べ、アップデートが効果を上げている事を明かした。

空力アップデートが機能しグリップが増加

ルイス・ハミルトンFP1: 3位, FP2: 1位

昨シーズンは特にそうだったんだけど、ソチは僕が最も苦手なコースだから、バランスへの理解を深めて弱点を克服するために、かなりの量の作業に取り組んだんだ。その意味で今日は良かったと思う。レース毎に理解を深めていった結果、この数戦が特にそうなんだけど、週末を良い形でスタートするために必要なものが判断出来るようになってきている。

今回僕らはアップグレードを持ち込んだ。ファクトリーでは大量の作業が行われている。もう来年のマシン開発に取り組む時期なのに、未だにアップグレードがあるなんて本当に勇気づけられるよ。全力を尽くさなきゃってモチベーションを駆り立ててくれる。明日も今日みたいに良い一日になることを祈ってる。

バルデリ・ボッタスFP1: 4位, FP2: 2位

チームとして良い1日だったと思う。データ上では僕らがコンペティティブな感じだけど、まだ金曜日だから判断するには気が早いね。マシンの最初の感触は良かったんだけど、やらなきゃならない事が残ってる。

ここは1周を通してバランスがかなり変化するコースだから、各コーナーに合わせた完璧なセットアップに仕上げるのは難しいんだ。今回投入したエアロダイナミクスのアップデートは上手く機能してて、グリップが上がってるんだけど、それで十分かと言えば何とも言えない。

フェラーリの連中はまだ実力を隠し持ってるだろうから、明日はもっと速さを上げてくるんじゃないかな。すごい接戦になるはずだから、手を緩めず全力でぶつからなきゃね。


初日をトップで締め括ったのはソチ・オートドローム4連覇中のシルバーアローの2台。ルイス・ハミルトンがトップタイムを記録し、バルテリ・ボッタスが2番手に続いた。

3番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。チャンピオンシップで後がないフェラーリは新型フロントウイングを投入するも、セバスチャン・ベッテルが5番手と冴えない結果に終わった。

F1ロシアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月29日(土)18時から19時まで、公式予選は同21時から1時間に渡って行われる。

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