動画:九死に一生 激怒も納得…ガスリー vs マグヌッセン、時速300km超での超危険な接触インシデント
ケビン・マグヌッセン(Haas)に激怒したトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーの主張が、至極真っ当なものであった事が確認された。F1公式はF1アゼルバイジャンGP決勝レースで発生した両者の接触の模様を収めたガスリーのオンボード映像を公開した。
ポイント圏内の10番手を争っていた二人は、レース終盤のセーフティーカーからのリスタート直後に、時速300km超のホームストレート上で交錯。緩やかな右カーブの最終20コーナーに差し掛かった際に、イン側にいたマグヌッセンがアウト側からオーバーテイクを狙っていたガスリー側に膨らみ、ガスリーはウォールへの追いやられた。
国際放送では放映されていなかったため状況が不透明であったが、公開されたオンボード映像によって詳細が明らかとなった。ガスリーのフロントタイヤはマグヌッセン車の左ボディーと、マグヌッセンの左リアタイヤはガスリー車の右ボディと激しく接触。両者の車体の半分が互いに重なる極めて危険なインシデントであった事が確認された。
このインシデントは審議対象となり、スチュワードはマグヌッセンの非を認め10秒ペナルティを科すと共に、スーパーライセンスに付帯するペナルティ2点を加算した。この接触によってガスリーのマシンはダメージを負い、結果的にトロロッソ・ホンダのダブル入賞の夢は夢のままで終わる事となった。
レースを12位で終えたガスリーは、マグヌッセンを「キャリア史上最悪に危険なドライバー」と評し、デンマーク人レーサーの非情なドライビングに激怒。インシデントさえなければポイント獲得は可能だったと主張し、妨害に憤慨していた。