チームデータ

2024年のF1コンストラクターズ選手権で最下位に終わったザウバーは、2025年のFIA-F1世界選手権に向け、3年間にわたってチームを支えたバルテリ・ボッタスと周冠宇に代えて、ニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレートを起用。ドライバーラインナップを刷新した。

チーム代表のアレッサンドロ・アルンニ・ブラービは退任し、ジョナサン・ウィートリーが合流するまでの間、最高経営責任者（CEO）のマッティア・ビノットがチームの指揮を執る。テクニカルディレクターはジェームス・キーが務める。

チームプロフィール

スポーツカーレースで成功を収め、後にF1レジェンドとなるミハエル・シューマッハやハインツ＝ハラルド・フレンツェンを見出し育てたペーター・ザウバーは、自身の名を冠したチームを率いて1993年にF1へ参戦した。

以来、グリッドの常連チームとして定着し、キミ・ライコネンとニック・ハイドフェルドを擁した2001年にはチーム最高位となる4位を獲得。2005年から2009年まではBMWのワークスチームとして参戦した。

競争力のあるマシンを生み出すだけでなく、有望な若手ドライバーを育成するチームとして確固たる評価を築いてきた。

近年はアルファロメオの名のもとで戦い、現在はタイトルスポンサー契約に基づき「ステイクF1チーム」としてエントリー。2026年にはアウディのワークスチームへと移行する予定である。

2024年型「C44」は競争力を欠き、コンストラクターズランキング最下位に転落。シーズン序盤はマシンのパフォーマンス不足に加え、ピットストップの問題にも悩まされた。終盤にかけて改善の兆しが見え始め、カタールGPでは周冠宇が8位入賞を果たし、チーム唯一のポイントを獲得した。