レーシング・ポイントF1チーム
チームデータ
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WEBサイト | www.racingpointf1.com |
SNS | twitter facebook instagram |
レーシング・ポイントF1チーム(Racing Point F1 Team)は、カナダの大富豪ローレンス・ストロールが2018年にフォース・インディアを買収して誕生したF1コンストラクター。運営母体は英国に本社を置くレーシング・ポイントUK(Racing Point UK Limited)。
F1フル参戦初年度となる2019シーズンは、新たにケニアのPevans East Africa社が運営するオンライン賭博「SportPesa」とタイトルスポンサー契約を締結。これによりチームは「SportsPesa Racing Point F1 Team(スポルペーザ・レーシングポイントF1チーム)」を名乗る。スポンサー料は2年で1800万ドル(約19億9400億円)だと伝えられた。
2018年7月、チームにパワーユニット及びギアボックスを供給するダイムラー/メルセデスと、メインスポンサーのBWTのサポートを受けたセルジオ・ペレスがチームメンバーの雇用を守るべく、ロンドン高等裁判所に対してフォース・インディアの破産手続き申立書を提出。FRPアドバイザリーを破産管財人として、破産手続が開始された。
入札にはストロール率いるコンソーシアム以外に、フォース・インディアのテストドライバーを務めていたニキータ・マゼピンの父、ドミトリーが取締役会副会長を務めるウラルカリ社が参加。最終的に、ランス・ストロールの父ローレンス率いる投資家グループの救済案が採用された。
ウラルカリ社は1億150万ポンドから1億2200万ポンド、日本円にしておよそ150億5,800万円から約181億円の入札を行っているが、ストロール側の入札額はこれを下回っていた。そのため、買収金額は日本円にして150億円未満であったものと考えられる。
この投資グループには、ストロールのビジネスパートナーにして2016年のフォーブス長者番付638位の香港の著名資産家サイラス・チュー、マクラーレンのスポンサーを務めていたマイケル・コース(Michael Kors)代表のジョン・アイドル等が名を連ねていた。
投資家グループは破綻寸前のチームを買収し、その資産の全てを手に入れる予定であったが、F1に参戦するためのエントリー権の移譲について法的な問題が発生。後半戦開始を告げるベルギーGP開幕までの解決が困難であった事から新規エントリーという形を取り、それまでに稼いだ選手権ポイント59点を全てを失い、コンストラクター5位から最下位へと転落した。
レース用機材やマシン等の物理的資産、そしてドライバー等の人的資産はそのまま新チームへと移譲されており、実質的にはチーム名称が変更されたものと言えるが、上層部の体制については変更が行われ、これまでフォース・インディアの最高執行責任者(COO)を務めていたオトマー・サフナウアーが新チーム代表兼CEOに就任。副代表を務めていたロバート・ファーンリーはチームを離脱した。
ゼロからの再スタートとなったものの、セルジオ・ペレスとエステバン・オコンの活躍もあり、ベルギーGP以降で計52ポイントを獲得。ランキング7位まで盛り返してみせたが、買収劇を巡ってマシン開発が停滞に追い込まれた事で、2019年シーズンも同じく7位止まりに終わった。