ウィリアムズF1「来季ドライバー候補として検討しているのは、クビサとディ・レスタだけではない」
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10月6日、ウィリアムズの技術責任者を務めるパディー・ロウは、来シーズンのドライバー候補として検討しているのは、ロバート・クビサとポール・ディ・レスタ、そしてフェリペ・マッサの3名だけではない、と明らかにした。
ランス・ストロールのチームメイトとして現在レギュラーシートを持っているフェリペ・マッサは、来年2018年もウィリアムズへの残留を希望しているが、チームはマッサを置き換えることも視野に入れている。ロウは語る。「フェリペがドライバー候補なのは間違いないし、その可能性は極めて高い。だが、様々な選択肢を模索している」
F1ハンガリーGPで、体調不良のマッサに代わって急遽ステアリングを握ったディ・レスタは、ストロールと遜色ない速さを見せ自身の才能を示してみせた。残留する事になるストロール一派は、ディ・レスタの起用を望んでいると噂される。
ラリー中の事故によって半身に障害を負ったクビサは、F1復帰を念頭に今年数回に渡ってルノーでテスト走行を行っていた。だが、ルノーはクビサではなく、トロ・ロッソのカルロス・サインツをレンタル移籍させることを決定、ルノーでのクビサの復帰は幻に終わった。そこでウィリアムズがクビサに関心を示した。
ウィリアムズは鈴鹿を終えた数週間以内に、2014年型のF1マシンを使って、ロバート・クビサとポール・ディ・レスタのプライベートテストを実施する予定となっている。だが、ロウは「彼らだけが候補じゃないんだ」と語り、クビサやディ・レスタ、そしてマッサ以外にも来季のシートを掴みうるドライバー候補がいることを仄めかした。
「実際の所、あらゆる選択肢について評価しているんだ。対象となるドライバーは膨大にいる。全てのオプションを検討する事で、最善のラインナップを構築できるからね」
先に挙げた3名以外に有力とされるのは、ザウバー・フェラーリのパスカル・ウェーレインだ。エンジンを供給するフェラーリは、今年F2で圧倒的な強さをみせているシャルル・ルクレールのシートを確保したがっており、ザウバーへの加入が濃厚とみられている。ザウバーの事実上のオーナーはマーカス・エリクソンの支援者であると理解されており、ウェーレインが残留する可能性は低い。
だが、ウィリアムズのメインスポンサーであるイタリアの酒類製造会社マルティニは、22歳のウェーレインの起用に難色を示していると言われる。18歳のストロールは、マルティニのカラーリングを排したチームウェアを着用しており、事業柄、若すぎるドライバーラインナップを許可するとは考えにくい。
正式発表こそないものの、ウィリアムズのシートが残された最後の1つである可能性は高く、それだけに今季のストーブリーグはウィリアムズに注目が集まっている。