F1スペインGP:角田裕毅が5秒とペナポを科された理由、周冠宇との一件で
角田裕毅(アルファタウリ)はF1第8戦スペインGPで9位チェッカーを受けたものの、周冠宇(アルファロメオ)をコース外に追いやったとして5秒のタイムペナルティと1点のペナルティポイントを受けた。過去12ヶ月間の累積は5点に達した。
残り10周という最終盤、エステバン・オコン(アルピーヌ)に続くポイント圏内9番手を走行していた角田裕毅は、後続の周冠宇からプレッシャーを受けていた。
Tsunoda and Zhou go wheel to wheel around Turn 1
A five-second penalty resulted for Tsunoda after race stewards ruled the Japanese driver had forced Zhou off track#SpanishGP #F1 pic.twitter.com/GmxhKKx8gk
— Formula 1 (@F1) June 4, 2023
周冠宇はDRSを使ってメインストレートでその差を縮めると、ターン1を前にブレーキング勝負に持ち込みアウト側に飛び込んだ。角田裕毅はブレーキングを遅らせ応戦。ターン2に向けてポジションを守り抜き、周冠宇はエスケープに飛び出した。接触はなかった。
F1キャリア通算162戦を誇るデレック・ワーウィックを含む4名の競技審判団はレース映像およびオンボード映像を確認の上、角田裕毅が周冠宇を「コース外に追いやった」と判断。FIA国際競技規則付則L項第4章第2条bへの違反があったと認めた。
これは追い抜きやコース内走行などに関連してドライバーが守るべき規律を定めたもので、他のドライバーへの妨害行為などを禁じている。
スチュワードによると周冠宇は「ターン1のエイペックスを越えた時点で前に出ていたため、ドライビング・スタンダード・ガイドラインで定められているところのレーシング・ルームを確保する権利」を有しており、角田裕毅は「コーナーのアウト側に動いて24号車をコースから追い出した」という。
スチュワードの決定に対して納得できない場合、アルファタウリはFIA国際控訴審判所(ICA)に控訴するか、あるいは再審請求権を行使する事ができる。