何故レッドブルはF1ハンガリー予選で敗れ去ったのか? 敗因を説明するマルコ
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F1ハンガリーGP予選でレッドブルはルイス・ハミルトン(メルセデス)の前に敗れ去った。敗因は何だったのか? モータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは未知のタイヤフォーマットと失われたFP1、そしてアップグレードを理由に挙げた。
6戦連続のポールポジションを目指すマックス・フェルスタッペンは暫定ポールに立ちながらも最終計測で改善できず、0.003秒差でトップの座を奪われた。7度のF1ワールドチャンピオンがポールを手にしたのは2年ぶりの事だった。
ハンガロリンクに持ち込まれた改良型サイドポッドを含む大規模アップグレードは、1周あたりコンマ2秒の効果があるとも噂されていたが、少なくとも予選までの状況を見る限り、そのような片鱗は感じられない。
予選を終えてマルコは独「Sky Sports」とのインタビューの中で、FP1の大部分が雨と2度の赤旗の影響で中断された事、代替タイヤ配分方式(ATA)への対処のために時間を割く必要があった事を挙げ、限られた時間内にアップグレード版RB19のスイートスポットを見出す事ができなかったと説明した。
豊富なデータがある旧パッケージであれば、限られた時間で仕上げる事ができたかもしれないが、新しいパッケージともなれば、そう上手くいかない事もある。アップグレードについてフェルスタッペンは上手く機能しているように思うと語った。
今週末のRB19はフェルスタッペンをして「酷い」ものだった。曰く、アンダーステアとオーバーステアへの対処は、一方を塞げばもう一方が頭をもたげるモグラ叩きのようであり、マシンバランスは殆ど「運任せ」のような感じだった。
なおスクーデリア・フェラーリもシャルル・ルクレールが6番手、カルロス・サインツが11番手と期待外れの予選に終わったが、チーム代表を務めるフレデリック・バスールは「今日の我々のパフォーマンスは新しいフォーマットとは何の関係もない」と述べ、「タイヤマネジメントで良い仕事ができなかったのが敗因だ」と説明した。
セルジオ・ペレスはフェルスタッペンと同じRB19をドライブしながらも0.433秒と大きく遅れ、コンストラクターズ選手権9位のアルファロメオ勢にすら先行を許す9番手に留まった。
ペレスについてマルコは、フェルスタッペンと同様の問題を抱えていたと説明した上で「これがマックスなんだ」と述べ、このギャップこそが両者の差なのだと主張した。
2023年F1ハンガリーGP予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が2年ぶりにポールポジションを獲得し、2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間7月23日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。