【WEC 世界耐久選手権 】2018/19年 エントリーリスト | クラス別参戦チームとドライバー一覧

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2018/2019年のWEC世界耐久選手権は、LMP1、LMP2、LM-GTE Pro、LM-GTE Amの4クラスで12カ国計36台がエントリーする。これは、2012年にFIA国際自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブによるチャンピオンシップが発足して以来最多のエントリー数となる。

今季はルマン24時間レースが2回開催され、”スーパーシーズン”と呼ばれる特別な一年となる。2018年5月5日の第1戦スパ・フランコルシャンから始まり、2019年6月15・16日の第8戦ル・マン24時間が最終戦となる。

現役F1ワールドチャンピオンのフェルナンド・アロンソの参戦、好敵手を失ったトヨタのシリーズチャンピオンへの挑戦等、これまで以上に興味深い今シーズンの参戦チームとドライバーをクラス別に以下にまとめた。

LMP1クラス

2018年WEC TS050 HYBRID

王者ポルシェの撤退により再編成が行われた最高峰LMP1クラス。トヨタ車とノンハイブリッド車の性能調整のためにレギュレーション変更が行われた。6チーム計10台がエントリー。

一時は撤退も囁かれたTOYOTA GAZOO Racingは、マクラーレンの現役F1ドライバーであるフェルナンド・アロンソを起用し、唯一のハイブリッド勢として悲願のルマン24時間レース制覇と年間チャンピオンを目指す。”新人”アロンソを支えるのは、かつてF1でしのぎを削った中嶋一貴とセバスチャン・ブエミ。信頼性向上等が図られた昨季からの改良版トヨタTS050–ハイブリッドを共有する。

トヨタの最大のライバルと目されるのは、昨年のLMP2王者レベリオン・レーシング。撤退したポルシェから放出されたアンドレ・ロッテラーを起用し戦力を強化。新時代WECの覇者を狙う。

No. チーム 国籍 タイヤ マシン ドライバー
1 レベリオン・レーシング スイス ミシュラン レベリオンR13 – ギブソン アンドレ・ロッテラー
未定
未定
3 レベリオン・レーシング スイス ミシュラン レベリオンR13 – ギブソン トーマス・ローラン
未定
未定
4 バイコレス・レーシングチーム オーストリア ミシュラン ENSO CLM P1/01 – ニスモ オリバー・ウェッブ
未定
未定
5 CEFC TSRMレーシング 中国 ミシュラン ジネッタG60-LT-P1 – メカクローム チャールズ・ロベルトソン
未定
未定
6 CEFC TSRMレーシング 中国 ミシュラン ジネッタG60-LT-P1 – メカクローム オリバー・ローランド
未定
未定
7 トヨタ・ガズー・レーシング 日本 ミシュラン トヨタTS050 – ハイブリッド マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
8 トヨタ・ガズー・レーシング 日本 ミシュラン トヨタTS050 – ハイブリッド セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
フェルナンド・アロンソ
10 ドラゴンスピード 米国 ミシュラン BRエンジニアリング・BR1 – ギブソン ヘンリック・ヘドマン
ベン・ハートレー
レンジャー・バン・デル・ガンデ
11 SMPレーシング ミシュラン BRエンジニアリング・BR1 – AER ミカエル・アレシン
未定
未定
17 SMPレーシング ミシュラン BRエンジニアリング・BR1 – AER ベタリー・ペトロフ
未定
未定

LMP2クラス

LMP2クラスのGドライブレーシング
©fiawec.com

トヨタとの戦いを求めたLMP1クラスへの昇格組とGドライブの参戦取り止めにより、全7台とエントリー数が減少したLMP2クラス。2台体制で臨むのはジャッキー・チェンDCレーシングのみ。ELMSからのステップアップ組となるレーシングチーム・ネザーランドとドラゴンスピードに注目が集まる。

オレカ、ダラーラ、アルピーヌ、リジェの全シャーシコンストラクターが参戦するだけに競争は熾烈。パワーユニットは全車共通となるギブソンGK428 4.2リッターV8エンジンを搭載する。

TDSレーシングはWECチャンピオンのロイック・デュバルを起用し、オールフランス体制で選手権制覇を狙う。

No. チーム 国籍 タイヤ マシン ドライバー
28 TDSレーシング ダンロップ オレカ07 – ギブソン フランソワ・ペロード
マチュー・バキシビエール
ロイック・デュバル
29 レーシングチーム・ネザーランド 未定 ダラーラP217 – ギブソン フリツ・ファン・イアード
ギエド・バン・デル・ガルデ
ジャン・ラマーズ
31 ドラゴンスピード 米国 未定 オレカ07 – ギブソン ロベルト・ゴンザレス
未定
未定
36 シグナテック・アルピーヌ・マットムート ダンロップ アルピーヌA470 – ギブソン ニコラス・ラピエール
アンドレ・ネグラオ
ピエール・スリリエット
37 ジャッキー・チェン・DCレーシング 中国 未定 オレカ07 – ギブソン ジャズマン・ジャファール
未定
未定
38 ジャッキー・チェン・DCレーシング 中国 未定 オレカ07 – ギブソン ホー・ピン・タン
未定
未定
50 ラルブル・コンペティション ミシュラン リジェJS P217 – ギブソン アーウィン・クリード
ロマーノ・リッチ
フェルナンド・リース

LM-GTE-Proクラス

タイヤ交換するフェラーリ 488 GTE
©fia.com

LM-GTEプロクラスには、フェラーリ、ポルシェ、アストンマーチン、フォードに加えて、今季より新たにBMWがカムバック参戦、各2台体制で計10台がエントリーする。

DTMの雄、BMWチームMTEKは、81号車 BMW M8 GTEにマーティン・トムチェク、ニッキー・キャツバーグ、フィリップ・エングを、80号車にアウグスト・ファルフス、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、アレクサンダー・シムズを起用し殴り込みをかける。

No. チーム 国籍 タイヤ マシン ドライバー
51 AFコルセ ミシュラン フェラーリ488 GTE EVO アレッサンドロ・ピエル・グイディ
ジェームズ・カラド
66 フォード・チップ・ガナッシ・チームUK 米国 ミシュラン フォードGT ステファン・ミュッケ
オエリビエ・プラ
67 フォード・チップ・ガナッシ・チームUK 米国 ミシュラン フォードGT アンディー・プリオール
ヘンリー・ティンクネル
71 AFコルセ ミシュラン フェラーリ488 GTE EVO ダビデ・リゴン
サム・バード
81 BMWチームMTEK ミシュラン BMW M8 GTE マーティン・トムチェク
ニッキー・キャツバーグ
フィリップ・エング
82 BMWチームMTEK ミシュラン BMW M8 GTE アウグスト・ファルフス
アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
アレクサンダー・シムズ
91 ポルシェGTチーム ミシュラン ポルシェ911 RSR リヒャルト・リーツ
ジャンマリア・ブルーニ
92 ポルシェGTチーム ミシュラン ポルシェ911 RSR マイケル・クリステンセン
ケビン・エストル
95 アストンマーチン・レーシング 英国 ミシュラン アストンマーチン・バンテージAMR マルコ・ソーレンセン
ニキ・ティーム
97 アストンマーチン・レーシング 英国 ミシュラン アストンマーチン・バンテージAMR アレックス・リン
マキシム・マルタン

LM-GTE Amクラス

LM-GTE アマクラス マシン
©fia.com

LM-GTEアマクラスには日本チームを含む9台がエントリー。MRレーシングは石川資章、オリビエ・ベレッタ、エディ・チーバーの三名を起用し、70号車フェラーリ488 GTEを走らせる。

昨年に引き続き、澤圭太がクリアウォーター・レーシングから参戦。前年王者アストンマーチン・レーシングからのタイトル奪取を目指す。

フェラーリ・カスタマーチームのスピリット・オブ・レースは、元F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラを起用。フィジケラにとっては2015年以来となるシリーズ復帰、フル参戦は2013年以来となる。

No. チーム 国籍 タイヤ マシン ドライバー
54 スピリット・オブ・レース スイス ミシュラン フェラーリ488 GTE トーマス・フロー
フランチェスコ・カステラッキ
ジャンカルロ・フィジケラ
56 チーム・プロジェクト1 ミシュラン ポルシェ911 RSR ヨルグ・ベルグマイスター
パトリック・リンジー
エジージョ・ペルフェッティ
61 クリアウォーター・レーシング シンガポール ミシュラン フェラーリ488 GTE オン・スン・モク
澤圭太
マシュー・グリフィン
70 MRレーシング 日本 ミシュラン フェラーリ488 GTE 石川資章
オリビエ・ベレッタ
エディ・チーバー
77 デンプシープロトン・レーシング 未定 ポルシェ911 RSR マッテオ・カイローリ
未定
未定
86 ガルフ・レーシング 英国 ミシュラン ポルシェ911 RSR マイケル・ウィンライト
未定
未定
88 デンプシープロトン・レーシング 未定 ポルシェ911 RSR マット・キャンベル
未定
未定
90 TFスポーツ 英国 ミシュラン アストンマーチン・バンテージ サリ・ヨルク
ユーン・ハンキー
チャールズ・イーストウッド
98 アストンマーチン・レーシング 英国 ミシュラン アストンマーチン・バンテージ ポール・ダラ・ラナ
ペドロ・ラミー
マタイアス・ラウダ