ライプツィヒにあるポルシェのハイテクプラント
Courtesy Of Porsche AG

高まるVWのダブルF1参戦、来週にもアウディとポルシェにGOサインか

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独自動車大手フォルクスワーゲン・グループ(VW)が来週木曜の取締役会でアウディとポルシェのF1参戦にGOサインを出す可能性が高まっている。複数の情報筋が相次いで伝えた。

ドイツ版ビジネスインサイダーは3月31日(木)、内部関係者からの情報として、フォルクスワーゲンは傘下の2つのブランドで2026年のF1参戦に参戦する見通しだとして、このプロジェクトに必要な10億ユーロ、約1,347億円の投資に対して4月にも承認する見通しだと伝えた。

またロイター通信も同日、2名の関係者の情報を元に、フォルクスワーゲンがF1参戦に「ゴーサインを出す可能性が高い」として、4月7日に再度議論される予定だと伝えた。

両ブランドは既存チームと提携する形を取るものとみられている。情報筋によるとアウディはマクラーレンに対して約5億ユーロ(約673億円)を提示する予定で、ポルシェは数年以内にレッドブル・レーシングと長期のパートナーシップを締結する予定だという。

2015年に発覚した排ガス不正問題、いわゆる「ディーゼルゲート」を経て企業イメージの刷新を迫られたVWは、電気自動車(EV)と一気に舵を切った。ロイターによるとフォルクスワーゲンの最終的な決定は、F1が2026年までに合成燃料に切り替える計画を実行するかどうか、およびマクラーレンの電動化に関する進捗状況に懸かっている。

マクラーレンとアウディは昨年、既にパートナーシップの締結に合意したとの報道を否定しているが、依然として議論は行われており、今年中にも決定が下されるとみられている。なおマクラーレンのザク・ブラウンCEOは交渉が行われた事実を認めている。

フォルクスワーゲンは昨年、グループ全体で2502億ユーロ(約33兆7,000億円)の売上を叩き出し、前年の約2倍となる192億7500万ユーロ(約2兆5,957億円)の増益を達成した。中でもポルシェは30万1915台を売り上げ、過去最高の新車販売台数を記録した。