インターミディエイトタイヤを履きCOTAを走行するスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、F1アメリカGP FP1 2018年10月19日
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F1アメリカGP:ベッテルに3グリッド降格ペナルティ…赤旗時の減速違反でハミルトンの5連覇近づく

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F1アメリカGPのレーススチュワードは、現地19日に行われた1回目のフリー走行での赤旗の際に減速が不十分だったとして、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルに3グリッド降格ペナルティを科す裁定を下した。

現地10時に開始されたFP1では、雨により路面が滑りやすい状況の中、シャルル・ルクレール(Sauber)がスピンを喫しコースオフ。コースに復帰する際にグラベルの砂利をまき散らしたため、セッションが一時赤旗中断となった。

赤旗が提示された場合、コース上を走行するマシンは直ちに十分な減速を行う事がレギュレーションによって義務付けられているが、ベッテルはターン6からターン7にかけての区間で、規約による制限タイムよりも速いペースで走行していた。

スチュワードはベッテルの違反行為を「非常に深刻」と表明。決勝での3グリッド降格と合わせて、スーパーライセンスに付帯するペナルティポイント2点の加算が科せられた。この結果、ベッテルの累積ポイントは5点に。12ヶ月以内に累積12点に到達した場合、当該ドライバーは1レースの出場停止となる。

ベッテルはチャンピオンシップ首位を走るルイス・ハミルトン(Mercedes)に67ポイント差をつけられており、今週末のF1アメリカGPで8ポイント以上の差がつくとタイトル獲得の望みが消滅する。ベッテルは自らのミスによって、敵に塩を送る形となった。

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