フェルスタッペン、トップ3は互角と主張「ハミルトンが最速だったのはトウのおかげ」
11月1日(金)に開催されたF1第19戦アメリカGPのプラクティスでは、チャンピオンシップに王手をかけるルイス・ハミルトン(メルセデス)が、後続をコンマ3秒引き離して初日をトップで締め括った。だが、ラップタイムを”補正”すると、上位3台のタイム差は限りなくゼロに近く、非常に拮抗した展開となっている。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | ハミルトン | メルセデス | 1:33.232 | 34 | |
2 | ルクレール | フェラーリ | 1:33.533 | +0.301 | 33 |
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:33.547 | +0.315 | 28 |
FP1で最速を刻んだマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、FP2でハミルトンから0.315秒遅れの3番手に留まった。フェルスタッペンはクルマを降りると「ルイスはバックストレートでトウを得ていたから、あのラップタイムは正確なペースを示したものじゃない。見た目以上にギャップは小さいと思うよ」と述べた。
ターン11から12コーナにかけてのロングストレートは1kmを超えており、スリップストリームの有無によるタイム差は大きく、COTAにおけるRB15は一発の速さにおいて、メルセデスW10と遜色ないパフォーマンスを秘めていると言える。だがフェルスタッペンは、ロングランに関しては解決すべき課題が残されていると主張する。
「ロングランに関しては、完全に満足できていないんだ」とフェルスタッペン。「とは言っても改善できると思ってる。ここのコースはタイヤに対して凄く攻撃的だから、タイヤを上手くコントロールできれば、一気に全ての状況が好転するはずだ。全体として良い週末のスタートが切れたと思うし、凄くポジティブだと思ってる」
2番手につけたシャルル・ルクレール(フェラーリ)とフェルスタッペンとのギャップは僅か100分の1秒。トップ3は全て異なるチームが並んだが、COTAは他の平均的なサーキットと比べてドライバーの腕が問われる側面が大きい。今週末のポールポジション争いが、シーズン1・2を競う激しい争いになる事を期待したい。