ホンダF1の山本雅史マネージング・ディレクターと抱き合うレッドブル・ホンダのマックス、F1ドイツにてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル、フェルスタッペンのパフォーマンス条項は「ホンダとの契約」が理由

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シーズン前半戦終盤に、パドックを賑わせたマックス・フェルスタッペンのパフォーマンス条項。詳細が明かされる事はなかったが、レッドブルと交わした契約書には、フェルスタッペンが契約を途中解除できる2つの条件が認められていたとみられる。

一つは、シーズン前半戦で少なくとも1回の優勝を達成すること。そして2つ目は、夏休み前最後のグランプリ、つまりF1ハンガリーGPを終えた時点でチャンピオンシップ3位以上である事。このいずれか一つが満たされなかった場合に、契約の解除権が与えられるというものだ。

当事者は揃って否定しているものの、メルセデスがフェルスタッペン獲得を目論んでいたとの噂は、シーズン前半戦の大きな話題の一つとなっていた。だが、ハンガロリンクで公式予選が行われた夜、メルセデスのトト・ウォルフ代表は、ルイス・ハミルトンの来季チームメイトを務めるのは、バルテリ・ボッタスかエステバン・オコンの2択であると断言。決勝レースを前に、フェルスタッペンの2020年メルセデス移籍の可能性が消滅した。

レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコもまた、レースを終えて「内部的には既に合意に至っていた」と語り、契約書の内容通り、来シーズンもレッドブル・ホンダに留まることが事実上確定した事を明らかにした。

F1においては、トップドライバーであれば誰しもが、契約を途中解除できる特別条項を契約書に組み入れていると考えられているが、レッドブルがフェルスタッペンに対してパフォーマンス条項を認めたのは、ホンダとの契約が理由だったようだ。

「条項が契約書に書かれているのは確かだ」とヘルムート・マルコ。motorsport-magazin.comとのインタビューの中で、契約の裏話を披露した。

「我々は意図的にこれを受け入れた。なぜなら、今年はホンダとのパートナーシップ初年度であり、ネガティブな結果に終わるのではとの多くの憶測が飛び交っていたからだ」

結果的に、レッドブルとホンダは前半12レースのラスト4戦で、ポールポジション1回を含む2勝を達成。パフォーマンス条項の要件が満たされることはなかったが、ヘルムート・マルコは、仮に条件が満たされたとしても、フェルスタッペンがライバルチームに移籍する事はなかっただろうと考えている。

「仮に条項が満たされていたとしても、最後はマックスがどう判断するかだ。私は彼が解除権を行使しただろうとは思っていない」