「うちの息子は超高給ドライバー 年俸はリカルドを凌ぐ」とヨス・フェルスタッペン
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンの年俸は、父のヨス曰く、報じられているよりも遥かに高額のようだ。将来のF1ワールドチャンピオン候補筆頭に数えられる若きオランダ人ドライバーは今年はじめに、レッドブル・ホンダとの契約を2023年まで延長した。
独Auto Bildの報道によると、レッドブル・ホンダは至上命題であったフェルスタッペンの引き留めのために、少なくとも4年計6,000万ユーロ(約70億2,411万円)を用意したとされており、これは年俸に換算すると1,500万ユーロ(約17億5,602万円)と非常に高額だ。だが、トップドライバーが稼ぐ金額としては決して高くもない。
とは言え、英国ミルトンキーンズのチームはライバルチームからスタードライバーを引き抜く事をせず、青田買いで無名の若手を引き入れて育て上げていく文化があり、トップチームの中ではドライバーのサラリーが低い傾向があるためこれでも異例と言えるのだが、実際にはこれを遥かに上回る金が銀行口座に振り込まれているようだ。
原則としてF1ドライバーの年俸が表に出ることはなく全ては推測値に過ぎないが、現在のグリッドでのトップ3はルイス・ハミルトン(メルセデス/6,000万ドル)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ/4,000万ドル)、ダニエル・リカルド(ルノー/3,400万ドル)と広く考えられており、フェルスタッペンはルクレールよりも下の全体の5番目と推測されていた。
だがマックスの父ヨス・フェルスタッペンはこの程GP Racing誌のインタビューの中で「マックスはヘルムート(マルコ/レッドブル顧問)から非常に高く評価されている。間違いなく高給取りのドライバーだ」と述べ、今回新たに締結された2023年末までの契約金額は異例の高水準だと明かした。
ヨスは具体的な数値を口にする事は避けたものの「私から言えるのは、マックスは本当に凄く高給取りだという事だ。トップ2あるいはトップ3。リカルドの契約は我々のものより低い」と語り、高額年俸ドライバーの3位と考えられていたルノーのダニエル・リカルドを凌ぐと明言した。
2018年末を以て生まれ育ったチームを離れ新天地へと旅立ったリカルドは、推定で年俸が600万ドルから3,400万ドルへと跳ね上がった事もあり「金に目がくらんだのでは?」との声も根強く聞かれるが、自身が仄めかしている通り、レッドブルがフェルスタッペン中心のチーム作りへと舵を切った事が離脱の最たる理由だとの見方が強い。
なおフランスの新聞L’Equipeはルノーのシリル・アビテブール代表からの情報として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を巡る状況を踏まえて、リカルドが今年の年俸の削減に同意したと伝えている。