ヘルムート・マルコと笑顔で話をするレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2019年F1ドイツGPにて
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72億8,000万円…レッドブル、フェルスタッペン引き留めに高額年俸を用意

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レッドブル・ホンダは至上命題であったマックス・フェルスタッペンの引き留めのために、少なくとも4年計6,000万ユーロ、日本円にして約72億8,155万円を用意したようだ。独Auto Bildが報じた。

レッドブルの顧問を務めるヘルムート・マルコは、冬休みのすべてを契約書作成に費やし、休日返上で仕事に取り組んだ。その甲斐あってミルトンキーンズのチームは、1月4日に無事にサインまでこぎ着け、7日にフェルスタッペンとの契約延長に関するプレスリリースを打った。

今回の新たな契約により、フェルスタッペンは少なくとも今後4シーズンに渡ってレッドブルに留まる事になる。フェルスタッペンはもともと2020年末までの契約を締結していたが、新たな契約はこれを修正した上での2023年末までの4年契約という形のようだ。

フェルスタッペンは今後4年で一体どのくらいの金を稼ぐのだろうか? ヘルムート・マルコは具体的な数字を語る事を拒否しながらも「新しい契約は安くなかったが、かといってポーカーをする気もなかった」と述べ、サラリーを巡って不必要に値切ろうとはしなかった事を明らかにした。

Auto Bildは推計値として、フェルスタッペンは2023年末までに少なくとも6,000万ユーロを手にするだろうと報じた。噂では、パフォーマンスボーナスの追加によって、1シーズン最大4,000万ユーロ(約48億3,617万)に達する可能性もあるという。

レッドブルは他のチームからスタードライバーを引き抜くのではなく、”青田買い”によって才能ある無名の若手と契約を結び、これを育てることを社是としてきたため、トップチームの中ではドライバーへのサラリーが低い傾向にある。ヘルムート・マルコが今回、財布の紐を緩めたのは異例と言えよう。

その理由は2つ考えられる。ヘルムート・マルコはフェルスタッペンに長期契約をオファーした理由について「2021年にマックスをメルセデスに奪われる事を心配していた」と語っており、価格吊り上げ要因があった事を明らかにしている。

もう一つはホンダだ。本来であればレッドブルは契約交渉に際し、ホンダの長期コミットメントをフェルスタッペンに保証しなければならない立場にある。だが実際には、ホンダは現時点で2021年末までしか約束しておらず、理論的には後2年で再びF1を撤退する可能性がある。

にもかかわらずレッドブルは、フェルスタッペンに対して2023年までの契約を提案した。ホンダが撤退するかもしれないのに? いや、フェルスタッペンを繋ぎ止める事がホンダ参戦継続の条件なのだ考えれば合点がいく。レッドブルは日本のエンジンメーカーを保持するためにも、フェルスタッペンとの契約をまとめる必要があったのではないだろうか。