レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

「データ分析から判断するに、ホンダの将来性はすごく高い」とフェルスタッペン、先行き不透明との見方を払拭

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ダニエル・リカルドがルノー・スポールへの移籍を決めた理由の一つに、レッドブルとホンダとのプロジェクトの先行きを案じたためとの見方があるが、マックス・フェルスタッペンはホンダエンジンのパフォーマンスに将来性を感じている。

ホンダとのコラボレーションを主導したロン・デニスが政争に破れチームを追われた後のマクラーレンは、成績不振の真の原因を直視しようとはせず、パフォーマンス不足の責任一切をホンダに押し付ける事でプライドを保ってきた。雇われ社長のザク・ブラウンはチームを”飾る”事には長けているものの、肝を据えてチームを再建する能力に疑問を投げかける者は少なくない。

マクラーレンをはじめとして、数々のF1チームを渡り歩いたジョアン・ヴィラデルラートも今のマクラーレンを疑問視する一人だ。ヴィラデルラートは、デニスの粛清によってデニスに忠実であった才能ある人々がチームから追い出されたと考えており、その結果として新たに加入したブラウンには能力が不足していると主張している。

ルノーと共にダブルタイトル4連覇というF1史に残る偉業を達成したレッドブル・レーシングは、10年に渡ったフランスのエンジンメーカーとの提携を今シーズンを以て解消。来シーズンからの2年間を、”遅い”と揶揄され続けたホンダと共に歩む事を決断した。

リカルド自身は移籍の理由をホンダとは無関係だと主張したものの、ファンや関係者の中にはレッドブルが自暴自棄になったと見做す向きもある。だが、マクラーレンの”呪縛”から解き放たれたホンダは、周囲の予想をあざ笑うかのようにパフォーマンスを改善。スクーデリア・トロロッソと挑んだ僅か2戦目にして4位入賞を成し遂げた。

レッドブルは姉妹チームのスクーデリア・トロロッソを通じてホンダのパフォーマンスを注視しており、そのデータを分析できる立場にある。フェルスタッペンは、ホンダ製パワーユニットがはじき出すデータ上の数値に感銘を受けているという。

「僕個人の考えではホンダは凄く有望だと思う」とフェルスタッペン。「ホンダとのパートナーシップが決まった事で、僕らはこれまで以上に密接に作業に取り組んでる。もちろん、ダウンフォースレベルといった色んな点を考慮しないと本当のエンジン性能は分からないから一概には言えないけどね」

「ホンダとの初年度は、まずは今と同じレベルのパフォーマンスを発揮する事を目標にしているんだ。その上で、速さを追求して開発を進めていく事になる。まぁ、今の時点では色んな言い方ができるけど、実際にどうなるかはやってみないと分からないよ」

メルセデスやフェラーリとの差は未だ大きいものの、レッドブルもルノーも共に、ホンダの性能は今やルノーと遜色ないレベルにある事を認めており、日本のエンジンメーカーは参戦4年目にして初めてまともに戦えるだけのスタートラインについた。5シーズン目を迎える来年の躍進に期待したい。