メディアセッションに臨むマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2022年9月8日F1イタリアGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool

フェルスタッペン、SNS企業に対策要求…同僚シュミッツに対する「本当に不快」なヘイトを受け

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同僚である戦略責任者のハンナ・シュミッツが誹謗中傷に晒された事を受けマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、リタイヤ陰謀論を「馬鹿げている」と非難すると共に、「ヘイト(憎悪)」が野放しになっているとしてソーシャルメディア企業に更なる対策を求めた。

F1オランダGPでの角田裕毅のリタイヤについてSNS上では、レッドブルがアルファタウリと共謀してフェルスタッペンを援護したとの悪意に満ちた匿名の投稿・メッセージが飛び交い、メルセデスのトト・ウォルフ代表が油を注いだ

RaceFansによるとF1イタリアGPを前にフェルスタッペンは、アルファタウリが強い言葉で陰謀論を非難した事について「満足している」とする一方、そもそもこうした出来事は「起きるべき事ではない」と強調した。

「まず第一に、この手の考えに至る事が既に馬鹿げている。このスポーツでそんな事が可能だとでも思っているのだろうか? それに個人に憎しみを向けるだなんて、どうしてそんな事ができるのか僕には理解できない」

「他人がソーシャルメディアで何を言おうが、結局のところ、僕らはあまり気にしないけど、そもそもそんな事はあってはならない事だ」

アルファタウリが「ハンナと我々双方に対する敬意を欠く」ものであり「不正行為であるとの誹謗中傷は事実無根で容認できない」と述べたように、SNS上で標的となったのはチームに留まらなかった。

女性ストラテジストが口撃に晒された事についてフェルスタッペンは「本当に不快だ」としながらも「ハンナは本当に強い人」だと述べ、悪意ある心無い発言に屈する事はないと主張した。

「彼女は自分の仕事が何であるかを知っていると思うし、この件は面と向かって話す必要があるものじゃないと思う。今週末は現場に来ていないと思うしね」

「確かに彼女に会ったらその事について触れるかもしれないけど、あまり気に留め過ぎない方が良いのかもしれない。だってこういう人達(陰謀論を唱える人々)はそれに値しないんだから」

フェルスタッペンはまた、TwitterやFacebookに代表されるようなソーシャル・ネットワーキング・サービスの運営企業に対して、悪意ある投稿を防ぐための更なる対策を講じるよう訴えた。

「ヘイトに関しては更なる対応が必要だと思う」とフェルスタッペン。

「企業の方も少しは力を入れているようだけど十分じゃない。だって複数のアカウントを作成してそれを使い続ける事ができるんだから」

「例えIPアドレスをブロックしても別の場所で活動し続ける事ができるわけで、それを回避できる位に人は十分賢い」

「ソーシャルメディアは今も成長し続けているんだから、彼らが解決策を考え出す必要があるのは間違いない」

「概して言えば(SNSは)素晴らしいツールだと思うけど、一部に若干ネガティブな面があると思う」

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